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コロナがあって助かった!
ドイツ在住時に我慢していたこと
2020年、コロナに翻弄された年。私はそんな年に、ドイツからイギリスへ移住するという大きな変化を体験しました。
ドイツからイギリスに移って、やりたいことがいっぱいありました。在ドイツの4年間は、私にとって「やりたいことを我慢しまくった期間」です。自分の欲求を押さえつけていた。たとえば・・・
人と繋がる:ドイツ語ができないので英語か日本語でしか人とつながれない。ドイツ人は、英語ができても、こちらがドイツ語で話さないと心を開きません。英語ができない人も多いし、世間話程度でさえ英語を話すのを躊躇する人も多いです。そんな中でのドイツ生活は、人との繋がりがとても希薄で、それが大きなストレスになっていました。
文化に触れること:ドイツでも田舎の街に住んでいました。私の住んでいた街から、文化のある都市へ行こうと思うと、250km以上は移動することになります。私にとって、文化は必要不可欠なもの。気軽に美術館やコンサートへ行けないのは、自分の魂にとって大事な栄養がないようなもの。これはすごく辛かった。
アントロポゾフィ(人智学)の学び:これがなんと言っても一番大きいストレス。シュタイナー教育発祥の地ドイツにいても、ドイツ語ができないとカンファレンスにも行けない、人智学者と話もできない。国際会議だけがチャンスでした。イギリスにいたら、ドイツ人の人智学者がきたら英語で講義してくれるので、イギリスにいた方が余程アントロポゾフィに身近でいられたし、学びのチャンスもたくさんあった。住んでいたドイツ北部より、今住んでいるロンドンのほうが、ゲーテアヌム(人智学の本拠地)に短時間で到着できるというのも皮肉なものです。
コロナでの行動抑制
上に書いたドイツで我慢していたことは、「ロンドンでできる!・・・と楽しみにしていたこと」でもあります。
ロンドンは、日本人も他の人種もたくさんいて、みんな英語を話せる場所。どんどん人と出会えてつながっていける場所です。そして、世界一流の文化が、溢れています。世界級の美術館、コンサート、劇場、学問、ビジネスが集結しています。そしてロンドン中心部にはロンドン・シュタイナー・ハウス。毎週定期的にレクチャーが行われ、講座も開かれています。
だから、引っ越したらシュタイナーハウスへオイリュトミークラスを受けに行こう。毎週、レクチャーを聴きに行こう。講座やワークショップにもたくさん参加できる。英国人智学協会の本拠地でたくさんの人智学者に会える。話せる。
もう、そう考えただけでワクワクがとまりません。
・・・ところが!! コロナですよ。苦笑
コンサートもない、美術館は開いていない、シュタイナーハウスの催し物やレクチャーはキャンセル、人と会う機会はオンラインのみ。
ロンドンにきたのに、ロンドンで楽しみにしていたことが、全然できない・・・。涙
コロナで助かった!
でも、コロナがなかったら、私は今頃、倒れていたんじゃないかとも思うのです。私は思いついたらワクワクしちゃって行動せずにはいられない性分です。コロナがなかったら、ロンドンで楽しみにしていたことを次から次へとやりまくっていたに違いないのです。
コロナにも関わらず、イギリスに引っ越したというだけで私の生活が変わって、仕事も生活も、ドイツにいたときより更に活発になっています。めいっぱいやることが詰まっている毎日です。
心の中で、ほっとしています。コロナがなかったら、きっと更に予定を詰め込んでしまっていたから。私、体力ないことは自信があります。苦笑 だから、コロナで行動が抑制されていなかったら、きっと無茶して倒れていた。
私は、すべてが必然だと確信しています。それに関しては疑いがありません。私にとっては、コロナがあったおかげで、ちょっとスローダウンすることを強制されたことになり、命拾いした・・・という気持ちがあるのです。実は、心の奥の方で、ほっとしています。
まだまだ力を蓄える必要があるんだと思います。コロナが落ち着いて、自由に活動できるようになったときに、ロケット発射くらいにドッカーンと行っちゃうかもしれません。そのための力を備蓄中。笑
そう考えるのもワクワクするものです。ドッカーンと発射するロケットをこっそり温めてます。笑
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