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19歳の誕生日で復活祭の日
今日は、イースターサンデイ。復活祭。
そして、長男の19歳の誕生日でした。
つまり、私が母親になって19年たったことになります。
日曜だったけど私を見送るために朝早く起きた長男に「Happy birthday!!!」を言って、私はヒースロー空港へ。そして、スイス、チューリッヒ空港を経てバーゼルへ。
今日は、飛行機を待ちながら、この19年間のことが思い起こされました。
19年前、カリフォルニアで、イギリスのシュタイナー学校に面接に行っていた夫の帰りを待って、急いで生まれてきた長男。予定日より早く破水したのに、破水後36時間かかって私がへとへとになったころに何とか生まれてきた長男。
ずっと、子供なんていらない、母親になんてなれない。・・・そう思っていたのに、「母親になる準備ができた気がする」と思ったら、その時を待っていたかのように妊娠して私のところへ来た長男。
準備ができた気がする・・・というのは、気持ちのこと。実際は、どうやって授乳するかもしらないし、オムツの変え方も知らなかった私。
大体私は、中高数学教師なのだ。シュタイナー教育を学んでいたからといって、実際に何やったらいいのかさっぱりわからない。しかも、場所はカリフォルニア。どうやって病院に行ったらいいの?? 妊娠したらどこへ行けばいいの?・・・ってところからしてさっぱり。苦笑
夫には、すでに娘がいて、2人目の子供だったから、乳幼児の育て方のあれこれを私よりずっと知っていた。しかも夫の前妻はシュタイナー幼稚園教師。前妻から学んだことを、そのまま長男にも実践した。
私は、夫にオムツの変え方を教えてもらい、子育てのあれこれも、教えてもらった。最初のうち、長男はお乳を飲まなかったから、当時シュタイナーカレッジのクラスメートの若いママさんに泣きついて教えてもらった。
オムツの変え方も、お乳のあげかたも、抱っこの仕方も板についてきたけど、子育ては新しいことの連続。離乳食の作り方とかも夫に教えてもらった。
幼稚園くらいまでは一緒に遊んだり絵本を読むことも多かったけど、だんだん息子たちは、柔らかい素材での手仕事より、木工や金工などの力のいる作業を好むようになり、私より夫といっしょに作業することが増えた。
英国で育った息子たちの「国語(英語)」は、あっという間に私がアドバイスできるレベルでなくなり、夫にお任せした。笑
算数、数学だけは、息子たちが質問してくるときに限って私が教えた。
今、子育てを振り返ってみたら、「あれ? 私って何にもやってないじゃん?」って気がしてきた。笑
私がしてきたことは、包丁の使い方とか、工作とか、お片付けとか、洗濯とか、料理とか・・・できないことを辛抱強く見守ってきたことくらいだと思う。
見守りつつも、直観は働くので、「今だ!」というタイミングで、アドバイスしたり、新しいタスクを与えたり、やり方を変えたりする。
ちょうどいい節目のタイミングとか、成長してきたからもうちょっと難しいことできるかな・・・と思うタイミングとかを感じ取って。
ほんと、待ってただけじゃん。たいしたことやってないじゃん。笑
見守るのだって、辛抱強く見守るから、しんどいんだけどね。
ひとつ・・・。私が自信をもっていい子育てをした・・・と言えることがある。それは、素直に私の姿を見せること。
頑張ってる姿。自分の人生をもがきながらも歩んでる姿。仕事に夢中になって楽しんでる姿。子どもとの関係とは離れたところにある、私自身の姿を見せてきたこと。
もがいて苦しんできたけど、自分の仕事に誇りをもち、歓び、楽しんで生きてきていること。
19歳。もう、法的にも大人。
今までに母親としてたいしたことしてないけど、息子に認められる生き方を見せることはできたと思う。
ものすごく、才能と感性が豊かで、やさしくて、素敵な青年に育ったよ。
私は、あなたのことを、誇りに思う。
大人になったあなたは、最近私の悩み事もきいてくれるようになった。人生いろいろある。しんどいこともあるけど、飾らずに素のままを見せられる母親でいたい。そしていつまでも人生を楽しんでいる姿を見せていきたいな。
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