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ロンドンで日本を感じる〜草間彌生
週末は日本関係のイベントが続きました。
草間彌生 インフィニティ・ミラー・ルーム
土曜日。やっととれた草間彌生のインフィニティ・ミラー・ルームに。テートモダン美術館で、2021年3月から1年間の予定で開催されている企画展ですが、延長に延長を重ね、2024年3月まで開催することに。
人気企画で、チケットはいつもソールドアウト。やっとチケットとれてみにいくことができました。
テートモダンにあるのは2つのミラールーム。ひとつは真ん中にシャンデリア。それを囲む正六角柱の鏡ばりの部屋。
もうひとつは、立方体の形のLED電球の部屋。通路以外は鏡ばりの床に水が張ってあり、ゆらゆら煌めく。
どちらも、前後左右上下、通路部分以外はぜんぶ鏡なので鏡の中に鏡・・・で、無限ループにはまった状態を体験します。
無限に続く光の世界は、無限の命の象徴。きれいなのはもちろんなのですが、その前後左右上下の無限ループの空間に入り込んでしまう体験は、なかなかないのではないかと思います。
草間彌生の扱うテーマのなかで「自己消滅」と言うキーワードもありますが、まさしくそんな感じ。無限ループのなかで自分がわからなくなる。消えてしまう。
ミラールームに入るまえに注意書きがありました。
「中に入ると方向感覚がなくなり、気持ちが悪くなることもあります。その場合は、鏡でない床の部分を見ましょう。必要であれば、時間内であっても外に出てください。」
無限の世界が視覚を通して自分に及ぼす影響力の強さは予想以上でした。私も、気持ち悪くなってきて眩暈がしました。その後2時間くらいずっと、その眩暈は続きました・・・。
気持ち悪くなったものの、この体験はとても貴重でした。私にとっても「無限」は大事なテーマです。そしてシュタイナーの十二感覚論的な考え方をあてはめながら、このなかなか体験できない状況での「視覚」を感じ取れたことが、私には収穫でした。
この翌日は、柳美里さんのトークショーへ。とても心に響くものだったので、別記事で書こうと思います。
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