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セーラとの再会

図書館でかりたMACLEAN'Sという雑誌を、

なんとなく寝る前にページをめくっていたら、こんな記事が目に留まりました。

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カナダの女優さんかな?くらいな気持ちで、なんとなく記事を読み始めると、

なんと、私が子どものころに大好きだったドラマの主人公をされていた方だ、ということに気が付きました。

そのドラマは、「アボンリーへの道」。

NHKで放送されていました。

ドラマの原作者は、ルーシー・モード・モンゴメリー。

「赤毛のアン」の作者です。

「アボンリーへの道」も、「赤毛のアン」と同様に、

カナダの東部の島、プリンス・エドワード島が舞台です。

両親と離れて、プリンス・エドワードアイランドで暮らすことになった女の子セーラと、その周囲の人達の物語です。

日本でも放映されたくらいですから、世界的な大ヒット作となった、と、検索したら書いてありました。


写真の俳優、Sarah Polleyは、オンタリオ州トロント出身。

「アボンリーへの道」だけでなく、

子役として、大活躍されていたそう。

記事は、主に、近々出版するエッセイのプロモーションのためのものでしたが、インタビューを読み進めると、ちょっとタイムスリップしてしまいました。


Sarah Polleyは、子役として活躍した後、ハリウッド映画からもオファーが来るようになり、

「あの頃ペニーレインと」(原題:Almost Famous)の、ペニー・レイン役にも抜擢されていたそうです。

「あの頃ペニーレインと」は、私が20代のころ、レンタルビデオ屋の洋画コーナーには必ず置いてあったので、ご覧になった方も多いかと思います。

ペニー・レイン役はケイト・ハドソンがつとめ、この年のアカデミー助演女優賞にノミネートされ、映画そのものも、アカデミー賞の脚本賞を受賞したようですから、俳優にとっては、代表作となるような、ビッグ・チャンスであったことが想像できます。

Sarah Polleyは、ペニー・レイン役に抜擢され、衣装合わせまでしたところで、降板しました。記事のインタビューでは次のように語られています。

「この役を演じる人はビッグ・スターになることはみんな分かっていたわ。わたしは有名人になる人生を夢見ていたわけではないし、有名な俳優になるつもりもなかった。私は作家になりたかったし、オックスフォード大学に行きたかったし、政治に興味があった。私が欲しくもない何かが、私自身の存在そのものを飲み込んでしまうような気がしたの。」

ずいぶん若いときから、

人生の舵をとって、やりたい方向に自分で進んでいったなんて!

「アボンリーへの道」のセーラが私は大好きだったので、

まるで、昔の友達と、久々にメディアを通して再会したら、

ものすごく尊敬できる人物になっていた、みたいな気持ちが高まってしまいました。


その後、Sarah Polleyは映画に出演し続けました。

なんと、「死ぬまでにしたい10のこと」の主演は、Sarah Polleyだったみたいです。

この映画も、日本で上映された記憶があります。

私も、確か映画館で観たような気がするのですが、

「アボンリーへの道」のセーラと同じ人物だとは、全く気が付きませんでした。

現在は、映画監督になる夢をかなえ、演じることより、監督業に力を入れているようです。


カナダって、英語圏の国なので、

世界中に有名になりやすいとは思うんですが、

スポーツ、ファッション、映画、音楽など、メディアで活躍するポップカルチャーのみに注目してみると、

誰でも知っているレベル(つまり私でも知っている)の有名人は、

セリーヌ・ディオン、アヴリル・ラヴィーン、ジャスティン・ビーバー、ショーン・メンデス、ドレイク、キアヌ・リーブス、ライアン・ゴスリング、レイチェル・マクアダムス、ジム・キャリー

このくらいでしょうか。

あとは、野球のトロント・ブルージェイズ(先日、菊池雄星さんが来ました!)と、バスケットボールのトロント・ラプターズ(渡邊雄太さんが在籍)、アイスホッケーのトロントメイプルリーフが有名ですね。


カナダって

自然が豊かで国土も広いし、

冬も厳しく、今でも時々停電はあるし、

思い通りにならないことがあることが多々あることを体で分かっているような気がします。

多くを求めない、がんばりすぎない、

自分ができることを楽しんでやっていく、

そういう人たちが多いのかなぁと思います。

子どもたちの習い事もスポーツも、

チームメイトと楽しくやろう!というのが一番で、

絶対勝つぞ!という雰囲気はなくて、

試合後は勝っても負けても、

Did you have fun? (楽しかった?)。


Sarah Polleyとの再会は、

これから、どんな人生を歩んでいきたい?

本当にやりたいことは何なの?という自分へ問いかけるきっかけとなりました。


紹介したSarah Polleyの記事は、オンラインで読めます(英語)








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