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日本語教師が世界に広めたい!日本の年末大掃除
日本中が大掃除したから、空気が澄んできれいでしょう!
すっきり晴れた元旦の朝、実家のベランダから外を眺めながら父がそう言ったとき、
空気が澄んでるのは天気がいいからでしょ、掃除は関係ないんじゃない。
と返しながら眺めた空と空気を、今でも覚えています。
5年前に年末年始を日本で過ごしたときのことです。
クリスマスも終わり、日本はお正月に向けて一気に加速していく頃ですね。
カナダの年末年始は、クリスマスがなんとなく居残りさせられているようで、全く特別な感じがありません。
10年こちらに住んでいますが、元日は毎年どんよりとした曇り空。
真夜中のカウントダウンの二日酔いの気分が空に放出されたような、
新しい年なのに、なんとなく疲れ果てた空気さえ漂っているように感じられます。
家中を大掃除し、お正月飾りを飾るのは、新年の神様をお迎えするため。
年越しそばを食べるのは、長いそばを食べて長寿を祈るため。
お節料理を丹精こめて作るのも、長寿や健康、繁栄を願ってのこと。
除夜の鐘を鳴らすのは、古い年の煩悩を手放し、新しい年を心穏やかに迎えるため。
初日の出を拝み、初詣に出かけ、新しい一年の無事を祈る。
日本語を教えている生徒さんたちに話すために、年末年始の日本の行事の意味や歴史を調べると、
日本人の、新しい年に込めてきた精神性に気づかされました。
今では、いろいろ深く考えずに、行事として楽しんでいますが、
やはりお正月は気持ちよく過ごしたいですよね!
そこで!世界中に住んでいる生徒さんに日本語を教えている日本語教師のみなさん!
日本の年末の大掃除の習慣を、生徒さんに広めていきませんか?
今年一年のほこりを払い、
古いものを手放すことで、
新しい年にやってくる新しい、良いことが入ってくる余裕を作る。
大掃除には、そういう意味があるんだよ、と話すと、生徒さんたちは、
・掃除は好きじゃないけど、そういうふうに考えると、新年にいいことがありそうでわくわくする!
・年末年始は退屈だから、掃除してみる!
・掃除をすると気持ちがクリアになるからいいね!
と、実行してくれた人もいましたよ。
日本語教師が、
日本の慣習やその意味や精神性を紹介し、
生徒さんが、それいいね!と思ったことを生活に取り入れ、
その結果ハッピーな気持ちになってもらえたら、うれしいですよね。
大げさかもしれませんが、
異文化を知り、いいね!と思う人が増えれば、
違うバックグラウンドをもつ他者への寛容さが広がり、
職場、地域、社会での小さな平和につながると思うのです。
日本語教師は、社会の平和に、世界の平和に貢献しているんです。
と、私は勝手に自負しております。
ちなみに、日本の年末年始の紹介は、日本にいなくても、レッスンで取り入れることができますよ。
神社に行ったり除夜の鐘を聞いたり、というのは神社のウェブサイトを訪れたりYoutubeで鐘をつく様子を見たりできます。
そばも、日本食レストランで食べたりスーパーで手に入れたり、ということもできますし、
そばがなかったら、長寿を祈ってスパゲティを食べてね!と私は言っています。
また、インターネットやソーシャルメディアでは、
世界中で人気のアニメキャラクターによる、新年の挨拶のイラストが掲載されるので、生徒さんのお気に入りを探してみてあげてくださいね。
さて、今日は私も今年最後のレッスンです。
レッスンが終わったら、教室をととのえて、小さなしめ縄も飾るつもりです。
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