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日本語独学学習者あるある②「です・ます」で話せない
日本語を独学で勉強している人は、インターネットで日本語コンテンツをかなり視聴しています。
日本語学習者はアニメを見ている、と思っていましたが、NetflixやYoutueで、アニメばかりではなく、日本のドラマや映画、リアリティショー、バラエティ、Youtuberなど、多様な種類のコンテンツを楽しんでいます。
しかも最新のものばかりではなく、かなり懐かしいテレビ番組も見ていて、私よりも詳しい人が多いです。
そんな日本語独学学習者は、初めからカジュアルな話し方の文法を耳から覚え、使えるようになります。
教科書で日本語を勉強する場合は、まずは丁寧に話せるようになることを目指すため、「です・ます」の文法から学習を始め、その後、動詞の活用の一部としてのshort formとして、カジュアルな話し方を勉強します。
ところが日本語独学学習者は、いきなりカジュアルな話し方を耳から習得したため、かなり高度な語彙や文法項目を知っているにもかかわらず、動詞のますformが作れなかったり、「です」で終わる文が言えなかったりする人がいます。
例えば、こんな感じで会話が進みます。
私:時々、トロントに行きますか?
生徒:いいえ、行かない。
私:弟さんは、大学生ですか?
生徒:ちがう、大学生じゃない。
初回レッスンの時に、控えめな態度で、日本語を話すのは、少し緊張します、と英語で言ってきた生徒がいました。
そうですか、大丈夫ですよ、と励まして、少しずつ簡単な会話から始めていたら突然、
おれは、それはちょっと無理無理、と思ったからさぁ~、
という発言が出てきたので、ギャップにびっくりしたこともあります。
ただ、言葉遣いが横柄に聞こえるからといって、
学習者が横柄な気持ちで言っているわけではないんですけどね。
日本語学習者は「です・ます」から学習を始める理由はそこにあります。
日本では、相手に丁寧に話す、という文化が存在します。
言葉遣いが、丁寧に話している、というのを相手に伝える役割があるのです。
もちろん、日本語を勉強して話している人が間違えても、日本語を話しているというだけで、喜ばれることも多いですが、
そうではないこともありますから。
まずは丁寧に「です・ます」調で話せるようになりましょう、というのが教科書のねらいです。
ちなみにこの生徒さんは来週から日本旅行に出かけます!
人に話しかけるときに「です・ます」で話せるように、かなり練習したので、練習の成果が発揮してほしいものです。
そしてこの人を筆頭に、実は今月中に、教室の生徒が5人も、日本に行くんです!
みなさん、すべてが日本語の世界に行くのは緊張する~と言いながら、
わくわくしながら出発の日を待っています。
そんなきらきらした生徒さんたちのお手伝いができるのは、とっても光栄なことです。
日本語教師って、成長しながら夢を叶えていく人たちの人生に関われる仕事なんです。
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