日本語教師が、会話レッスンをただのおしゃべりにしないために気を付けていること
会話レッスンにも、いろいろと方法があります。
・個人的な話をする(仕事、家族、旅行の話など)
・トピックを決めて話をする(趣味、スポーツ、ニュースなど)
会話レッスンを、なんとなく楽しいおしゃべりにしないためには準備が必要です。
復習事項をさりげなく取り入れる
会話の中で取り入れたい、復習事項を準備しておきます。
いつも忘れている語彙や、少し前に学習した文法事項などを、
会話の中でさりげなく使えるようにしておきます。
教師側が復習事項を使うだけではなく、生徒が発話の中でも使えるような質問の仕方にも工夫します。
復習事項を文中に取り入れた質問で、会話を始めるのもいいですね。
資料を見ながら会話をする
自分のことを話せるようになってきたら、
状況の描写や、意見などの発話を促すような会話にしていくと、いつもと違った会話レッスンになります。
例えば、写真や絵を見ながら、見えるものを描写してみる。
グラフや調査結果などを見ながら、分析してみる。
誰かの意見や引用を読んで、要約する。自分の意見を理由とともに言う。
身近なシチュエーションから離れて、少しアカデミックな視点を取り入れると、深い会話ができます。
ロールプレイをする
日本語教師と生徒、ではなく、他のだれかさんになりきって会話を進めます。
旅行のために日本語を勉強しているなら、旅行者と駅員さん、ホテルの受付、レストランの人など、実際に役に立つフレーズを使うことができます。
ビジネス日本語を勉強しているなら、カスタマーサービス、苦情の対応、会議での発言などを練習してもいいですね。
やりがちなのは、学習者が旅行者で教師が駅員さん、または学習者が部下で教師が上司、という役割分担ですが、
これを逆にしてみると、お互いの立場が分かり合えるようになるし、おもしろいやり取りが生まれるので、おススメです。
レッスンを終えたときに、
楽しかった!と思いたい人と、
たくさん学びがあった!と満足したい人がいますが、
楽しくて、学びが多い、充実した時間を提供すると、
教師側も、生徒側も、満足することができます。
さて、今日は初めてのレッスンの人とこれから会ってきますよ。
メールも少しひらがなで書いてきたので、楽しみです。
初めから、日本語でどんどん話しちゃう予定です。
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