3年前から今を振り返って。
<3年前>子ども向け教材イラストレーターの仕事をしながら、趣味でマンガを描いていた。
この頃の私は会社員で子ども向けの教材イラストを描いていた。
のびのびとした絵で子ども達やキャラクターを描くことはとても楽しく、自分の絵が役に立てていることにやりがいを感じていた。
そんな子ども向けイラスト以外にも、わたしは趣味でマンガを描いていた。だけど、どこかに投稿することもしなかった。マンガ家になる夢をみていた時期もあったが、これまで投稿をしてこなかったのはたぶん自信がなかったのだと思う。ひっそり一人楽しく描き、小説の挿絵イラストレーターをしている友人に見てもらって感想をもらう。この頃はただそれだけで満足していた。
ある日から、イラストの仕事よりも別の仕事をすることが増えてきた。わたしはこのままでいいのだろうか?と考えても、自分はどうすればいいのかわからなかった。平日は与えられた仕事をこなして休日は仕事に関する勉強漬けだった。「やりがい」というものだろうか、そういうものがどんどん削られていって滅入っていた。
<1年前>コルクラボマンガ専科5期で学ぶ。
ある日、通勤中に見たネット記事に大きな衝撃を受けた。そこに紹介されていた、したら領さんの作品「眠れないオオカミ」を読み感動した。ご本人のツイッターを見てみると、コルクラボマンガ専科卒業生ということを知る。
コルクラボマンガ専科について調べてみると、好きなマンガ「宇宙兄弟」の編集者である佐渡島さんの講義もあると知り、興味がどんどん湧いてきた。
「今のあなたにとって、一番金ピカなことは何?」あの名セリフが頭のなかで聞こえた。
気持ちが高ぶり思い切って応募することにした。また、いま置かれている自分の状況を変えたいと思ったこともある。急いで3作品を描いたが、決してかっこいい出来ではなかったし自信もなかった。でも勢いで出した甲斐あってか、コルクラボマンガ専科で学ぶことができた。
このときはデフォルメした絵で表情を楽しく描くことが好きだった。
情報の量、ストーリーづくりに関すること、感情を描くなど半年間で多くのことを学んだ。そして課題作品の講評で得たことが大きかった。同期の作品へのアドバイスで知ったこと、また自分はどこを変えれば良いのか教えてもらえたことが作品を作るうえで成長させてもらえたと思う。
そして、いろんなマンガを描いてSNSに発表することで自分の考えが大きく変わった。ひとりコッソリとマンガを描いてはそれで満足していた自分が、「できるだけたくさんの人に読んでもらいたい!」と思うようになっていった。いいねやコメントの少なさから、今回は面白くなかったのかなぁなんて凹む。だけど凹んでる間に次の課題がやってくる。ノンストップで描くを繰り返した。
わたしは作品ごとに絵を変えて描いているのですが、SNSでは絵のタッチで反応に大きく差が出た。(ストーリーも関わってくるのかもしれないけど)わたしの絵では少女マンガに近い絵で描いた作品の反応がこれまでの中では良く、また、それをあるマンガ投稿サイトに応募したことがきっかけで商業作品をつくることになった。
<今>
コルクスタジオのフォーラムで編集者酒井さんに相談しながらSNSマンガの作品づくり。教材イラストレーターの仕事をしながら商業作品の準備中。
教材イラストの仕事はありがたいことに今もいただいています。また、未発表なのでどこのとはまだ言えないのですが、商業作品づくりをしています。そしてコルクスタジオのフォーラムで編集者酒井さんに相談しながら新しくSNSのマンガ作品づくりをしている。抜け目がある箇所などアドバイスをもらい、取り入れていくとどんどん作品が変わっていく。それが目に見えてとても楽しい。プロットの状態なので気が早いけども、完成が楽しみだ!
3年間でわたしが大きく変わったきっかけは、やはり自信がなくても行動を起こしてみたこと。知識を得ることはもちろん、講評・アドバイスをもらうこと、人に見てもらい反応を知ることで作品づくりも成長できたと感じる。自分のなかで満足していたら変われてなかった。でも背景小物の画力をあげることなど今後の課題はたくさんある…。尻込みせず、前に踏みだしていきたい。
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