救急車を呼んだ日
自覚症状を正確にとらえることの難しさ
小さい頃から風邪もひかないほど医者とは無縁。強いて言えば太ってることぐらい。そんなわけで、胆石発作を起こして入院するまで、「自分は元気」だと思っていたんです。
救急車を呼ぶほどのことか?
コロナになってどうかわかりませんが、私が人生で1度だけ救急車を呼んだ日、何でもないのに救急車を呼んでタクシー代わりにする、っていうのが問題になってた頃だったんです。
で、結論から言えば、救急搬送された先で入院が必要になり、担当のお医者さんが「救急に電話してくれてよかったよ!」とおっしゃってくださいました。それだけでもうれしかったです。
これぐらいなら、救急で来なきゃ!といってくださったんです。救急医療の先進的な病院で、救急で運ばれてきたとき、「何でもっと早くこなかった!」って思いながら日々格闘していらっしゃるんだろうなと思うと、迷惑がらずに一人一人の患者さんに向き合っていけるお医者さんっていうだけでも、尊敬できることだなと思ったこと、鮮明に覚えています。
救急ダイヤル
今なら、救急ダイヤル(#7119)があるのでそっちにかければよかったんです。が当時はそのダイヤルの存在を知らなかった。または、なかったのかもしれません。
前の日の晩、夕食を食べた時、背中がパチンっていって何かがはじける音がしたんです。そこから、吐き気を伴う痛み。夜も眠れない痛み。→一晩画面して、近所の消化器系の病院へ。→帰宅後、処方してもらった薬では収まりきらない。→痛みが治まらなかったらまた電話して。というお医者さんの言葉を信じて再度病院へ電話。→しかし、担当医は帰りましたので、別の病院を当たってくださいとのこと。
あと一日は待てない。あと2時間待ったら夕方になる。病院は本格的に閉まるし、救急は18時を超えたら忙しくなる。直感的にそう思いました。
それで、思い切って119番。忙しいかもしれない、でもせめて、救急でやってる病院の番号ぐらい知ってるだろう!それを教えてもらおう、と。
救急の人の判断力
それでかけたら、「すぐにどうされました?」と。3コールぐらいで出てくれます。それだけでもめっちゃびっくり。慌てるでもない、ゆっくりでもない、しっかりとはっきりとした感じの口調でした。
「昨日の夕食後、背中がパチンとはじける音がして、その後激しい吐き気と痛みがあるんです。」といったら、
まず「お一人ですか?」と返してきました。
「はい。一人暮らしです。」と答えると、
携帯番号は逆探知で出るのか、この番号ですか?と聞いたあと、
住所をまず聞くんです!
さあ、病院を聞くぞ、と思ったら、即答で、「今行きますね!待っててください」といって切られました。
うっそまじか?びっくりしましたが、服を着て、健康保険証と財布を持ちました。痛み止めを打ってくれたら直る。そう思ってとっさの判断でした。
後になって知ったことですが、運ばれたのは心臓外科に強い救急病院。似た症状で最悪のケースを想定してくるみたいです。
アパートの近くでは、お騒がせにならないように、静かに歩いてきてくれます。いろいろ配慮してくれているんです。
一旦、救急者の中に乗ってから、行先の病院を決めるみたいです。脈拍、体温、意識の有無、症状など・・。
ほんとにすごいな救急!って思いました。一方で、東京の一人暮らしが何人いるか?と思うと、システム的に疲弊しちゃうよなとも思いました。
病気にならないように、予防やし、普段から気を使わないといけないなあ、としみじみ思いました。
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