私と湯布院。
どうも。KAYOです。
今回は人気の観光地、大分県は湯布院に関するお話です。
私が住んでいる北九州市からは車で2時間ほどで行ける湯布院。
温泉が有名な人気の観光地ですね。
子どもの頃は父が運転する車に乗って家族旅行で訪れたり
大人になってからも旦那と数回行きました。
昨夏は初めてゆふいんの森に乗って現地に向かいました。
そんな湯布院で…
私はもしかしたら行政を動かしてしまったのでは…??という出来事があります。
それは小学校入学直前の3月末でした。
先述のように父が運転する車に乗り家族旅行で湯布院を訪れていました。
一泊二日の短い旅でしたが
事件は2日目の朝に起こりました。
その日の朝、私たち家族は
金鱗湖(きんりんこ)という湖を観に行きました。
冬場になると朝霧が立ち込めるとてもキレイな湖です。
現地に行ったことのある方ならお分かりかと思いますが…
湖の周囲には柵がぐるっと立てられています。
ところが約30年前は…
柵などありませんでした。
陸地と湖を隔てるものは何一つなかったのです。
そんな湖の畔を歩いていた我が家族一行。
春先でしたが朝霧が立ち込めてキレイな景観を眺めることができました。
ふと…
足元に何か緑色のかたまりが見えました。
「なんだこれ…??」
その緑色のかたまりに足をかけた途端…
もうお分かりですね??
落ちたのです。
湖に落ちたのです。
緑色のかたまりは湖に浮いていた浮き草(藻??)のかたまりでした。
幸い母が寸前のところで私の手を引っ張り
全身が水に浸かることは免れました。
しかし下半身は見事に水に浸かってしまい
母と祖母の二人掛かりで引っ張りあげられました。
驚いた私は泣き叫びパニックに。
ケガがなかったのは本当に不幸中の幸いでした。
その後母に連れられてすぐに近くにあった公衆浴場で身体を温め
旅行の荷物の中にパジャマのズボンと予備のパンツがあったおかげで着替えることができました。
靴だけはどうすることもできずどこかで購入したと思います。
そんなドタバタの後で午後からは別府に移動し
城島後楽園遊園地で遊んだんですが
有り合わせのおかしな服装ではしゃいでる私の写真が残っています。
この事件はかなり成長してからもネタにされ
特に父には散々バカにされました。
おかげで「どんぐりころころ」の歌が大嫌いだった時期がありました。
(「♪おいけにはまって さあたいへん」のところ)
それから5年後。
今度は関東から遊びに来た父方の親戚をもてなすために
再び湯布院に行くことになりました。
それを知った私はテンションガタ落ち。
父に当時のことをほじくり返されて茶化されたからです。
「お前が落ちた金鱗湖に行くぞー」
「お前また落ちるなよwww」
散々言われましたね…
その時もやはり一泊二日の行程で
2日目の朝に金鱗湖を訪れました。
そして驚きました。
湖の周囲には数十センチ間隔で木の杭が打ち込まれていて
杭と杭をつなぐように白いロープが張ってありました。
簡易的ではありますが柵ができていたのです。
高さはそんなに高くなくて大人が跨ごすことができるくらいの低いものでした。
それを見た父は
「お前が落ちたけ柵ができたんよwww」
とまた茶化してきました。
その時は「ああ…自分のせいなのか…」と
何とも言えない罪悪感が襲ってきたように思います。
それからまた月日が流れて
成長した私は気付けば三十路。
結婚して旦那と二人であちこちに行くようになりました。
旦那とは3〜4回訪れたと思います。
一泊二日の予定で旅館に泊まった後
朝移動してハーモニーランドに行くパターンが多かったかなと思います。
旦那と初めて金鱗湖を眺めた時…
現地までの道中で「私子供の頃に金鱗湖に落ちたんよねー」という話はもちろんしました。
そして私はまたしても驚きました。
そこには木の杭とロープでできた簡易的な柵ではなく
金属でできた大人の胸ほどの高さの立派な柵がありました。
それだけではなく境界線のわからなかった陸地はコンクリートで舗装されていて
土のぬかるみなく、すべらず、とても歩きやすくなっていました。
私は思いました。
「確かに私がここに落ちたことが柵を作るきっかけにはなったかもしれない。
だけどそれは私一人がそうなったからではなく
他にも落ちた人がいるんだろうな」と。
たった一人落ちただけでは「その人の不注意」となったかもしれません。
柵が作られることはなかったかもしれません。
でも私の他にも落ちた人がいたから
行政が動いてくれて柵が出来上がったんではないかと思っています。
旅先で嫌な思いをすると本当にテンション下がります。
「せっかくの旅行なのに…」
その後の行程も心から楽しむことはできなくなったりもします。
だからこそ柵は必要だったのかもしれません。
観光に来た人たちを守るために。
自分の幼少期のドジを正当化してたら本当にごめんなさい。
今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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