スペイン、住み始めた街を歩いてみた

こないだ、近所で出来たお友達が色々な場所を紹介してくれるというので、一緒にバスに乗って、色々行ってきた。
バスにはこれまでも一人で何回か乗ったんだけれど(そしてその雑さに驚いた)、いつも私はキャッシュで運賃を払っていて、安いなーと思っていた。そして、バスに乗り込む他の乗客達が持っている交通系ICカード、バスカードをいつか買いたい、買おう、と思っていたけど機会が無くて、今回ようやくこのバスカードを買うことができた。友達がメキシコ人だから窓口のお姉さんとやり取りもしてくれて、心強かった。ありがとうマイフレンド。これがあれば隣町までも行けるし、最寄りの空港までも行けるらしい。バス最高じゃん。結構使う予感がする。
驚くことに、プリペイド式のこのバスカードで乗ると、運賃が驚異の半額以下。値引きにもほどがある、このバスは市営なのかな?結構走っている割に、満員なところはまだ見たことがないけれど。こんな運賃で経営は大丈夫か?(大きなお世話)

まずは毎週水曜に開催されているというマーケットに行って、量り売りのオリーブを買ったり、子供の靴を見てみたり、スパイスを買ったり、そぞろ歩いてきた。最後らへん、友達が地元野菜を買ったところで、「ねえ、これ、凄くおいしいスープになるんだって」って彼女が指さした先には、ネットに入ったかたつむり達が。このエスカルゴ達が、各々つの出せやり出せめだまー出せー、とやってるのを見て「お、、、私はまだその域に到達できない、、、まだ君らを食べる勇気は出ない」と思ったりした。でも私の横にいた老紳士は大体1キロ位を買い求めていたので、本当に普通に食卓に上るんだな。やつらは食べられている。

市場を後にし、次に向かった先は近所のお肉屋さん。ここに売っているチチャロンがとてもおいしいの、と言い、彼女は私に、熱々ホカホカの、揚げ物の良い匂いがする小さな紙袋を手渡してくれた。肉屋のドアにもチチャロン専用の値段表が貼ってあって、確かに人気なのかもしれない。チチャロン、豚肉の皮を揚げたもの。最初その説明を聞いた時は「んんん~あれかぁ、んんん~どうでしょう」と私の中の長嶋茂雄が出てきそうになったけれど、まあ今回は食べたら意外においしいかもしれん、ていうか買ってくれたし、と思い、トライしたら意外といけた。でもここのだからかも。ここのは、皮だけじゃなくて肉の部分もあって、豚の角煮部分をもっと細かく切って、スパイスして揚げた、みたいな感じでクセもそんなになく、カリカリっとしていて、一つ食べ終わるとまた自然に手が伸びる、そんなスナックだった。余談だが私の夫はこのチチャロンが大好き。たまにアメリカのスーパーで買ってきては、その都度私に勧めたんだけど、そのスナックは皮100%!って感じで、見た目的にもどうも食べたいと思えなk試す勇気がなかった。(でも子供たちは父が勧めるままにバクバク食べていたので多分美味しかったんだろう)そんな彼なので「肉屋でメキシカンが勧めてくれたチチャロンを買った」とテキストしたら、Oh Yesと即返信が来た。かくして私はこのチチャロンを持って帰り、チチャロンは子供と夫に食い荒らされたのであった。

友達は、私がここに来てまもないっていうのもあって、この肉屋の後にも色々連れて行ってくれて、こんなに歩かせて申し訳ないなと思ったんだけれど物凄く親切に色々連れて行ってくれた。凄く安くお酒が買えるスーパーや、日本でいうドンキ?ダイソー?みたいなところなど。私も見るものあるから、とは言いつつ、別にそこで今買わなくても良いだろうに、多分私の為にちょこちょこと先々で買い物をしたりして。優しさが身に染みるね。。。そして、バスの行きかえりの間にも少しずつスペイン語を教えてくれたりもした。私も早くひとりでスーパーのおさかなコーナーで注文がしたいので、英語が使える環境に甘えていないで、言語習得、頑張らねばなるまい。

という事で、子供たちがバスで戻ってくるまでに約半日に及ぶ散策を終えて、家に戻ってきた。毎日の雑事に追われてあまりこの街を知ることもできないでいたので、この日は本当に助かったし楽しかった。時間が経つのは早いもので、引っ越しが落ち着いたら、生活の基盤が出来上がったら、などと悠長なことを言っていたらもう10月が終わる。貴重なスペイン生活を充実してすごさなければ、あっという間に月日が過ぎてしまうね。

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