引っ越し雑記その四 乗るはずの飛行機に乗れなかったYO
我々、犬と猫がいるんだけど
その輸送をめぐって、今回初めてフライトに乗れないという憂き目を見た。
簡潔に記録しておきたい
引っ越し時期が七月。
我々の住んでいるのは灼熱のサウスウエスト。アメリカンエアラインは、気温が85℉以上の空港からはペットと一緒には飛べません、という。
この時点で、職場から用意されたチケットでは(LAX出発なので)ペットと飛べない。ということで、夫は二週間ほど前から何度も何度も電話をかけて、サンフランシスコ→シカゴ→マドリードならアメリカンエアでペットと飛べると「アメリカンエア側と」確認し、そのようにチケットを再手配してもらった。
ここで我々が見落としていた事
それは、このチケットがコードシェア便だという事。
マドリードまでずっとアメリカンエアラインが飛ぶわけではない。サンフランシスコからシカゴ、ここまでは夫はペットを乗せられる事を確認していた。んだけど、シカゴからマドリード、そこから勤務地へ最寄りの空港までのフライトが、コードシェア便のイベリア航空だった。こっちにも、自分達でイベリア航空へ確認をしていなければいけなかったのだ。
ということで、アメリカンエアのカウンターで「あ、ペットがいるのね。久しく手続きしてなかったからなーどうやるんだったかしら」とボソッと言うグランドスタッフのお姉さんに ながーーーーーーーーく確認された後、別の所で待つように言われ、違うスタッフに代わり、その20分後、「あっちでスーパーバイザーと話して欲しい」と言われた時点で物凄く嫌な予感がした。どの職でもそうだと思うんだけど、お客に残念なお知らせを告げる時には、説明の為に必ずその職場での責任者を連れてくるじゃん。病院もそうだもん。で、丁寧な説明、イベリア航空の方にペットを乗せるという確認をお客様がされてないのでシカゴ以降のペット輸送の保証ができません、ときた。
そりゃもうね、なんも言えない。こっちで確認することだわね。。そりゃね。コードシェア便ならね。夫が知らなかったとしても、私が確認してなかったのも、悪い。
というわけで、朝8時頃乗れない事が発覚してから、次の一手を打つために夫が方々に電話しまくっている間、私は犬二匹をトイレに連れて行ったり(ターミナル1、ペット連れてアメリカンエア乗る人へ、お隣のJetBlueのカウンター近くのエレベーターを使って一階に行き、そこから外に出るドアを出て左にずっと歩くと、犬が用を足せるエリアがありますよ。ホースも水飲み場も💩用の黒い袋も常備されてるよ)子供をトイレに連れて行ったり、ひたすら夫のアップデートを待っていた。
10時過ぎ、やっとそこそこの目途が立ったらしく、夫は今朝チェックアウトしたホテルをもう一晩予約し、そこに皆で戻って、まず何をどうするか、確認することに。
今朝と同じ部屋に戻り
今朝捨てたのでシャンプーコンディショナーもホテルにあるものしかない。犬猫のフードもフライトに必要な分を残して捨ててしまった。猫砂も然り。
手続きの際、ケージに取り付けられるフード用のお皿がついてないわね、、、とか言われたのでそれも買わないと。
昨日ここまで長距離を移動してきたのと、今朝も早起きだったのと、人生初飛行機に乗れなかったショックと「何でまだ飛行機に乗れないの」と聞く子供達とで私の考えが纏まらないんだけれど、夫は粛々と電話をかけまくり、少しずつ状況を整理してくれた。
予定していたフライトに乗れなくなった我々が思ったことは、今日中に飛ぶ便、最悪次の日の便で向かえないか、ということ。でもここにペット連れというハンデが立ちふさがる。
私がアメリカンエアのカウンターの向かい側のソファで夫を待っていた間、アメリカンエアのクレーム処理係かチーフなのか分からないけど、物腰の柔らかいとても優しいアジア系のスタッフが私の隣に腰掛け、曰く「実はこないだ、ヨーロッパまで大きい犬を運んだお客様がいらしたんだけど、その時彼はイベリア航空側に確認取ってたにも拘らず、当日イベリア航空の機体の不具合で、代わりに使用した機体のサイズの関係で乗継便にそのワンちゃんが乗れないってなって、それはもう怒ってらしてね、(そらそうだ)でも我々の会社のトラブルじゃないからこっちからはどうにもできないじゃない、でも出発はここからだし、そりゃもうカウンターで大変だったんだけど~。ラッキーな事にその人、イベリア航空のその夜の便が乗せられる機体に戻ったから、夜の便で乗れたのよ。でもそれも、ただ運が良かっただけで、その日乗れない事のが多いのよ。だからね、あっちの都合でそういう事あるから、最低でもコードシェア便の方にもペット乗せますっていう確認は重要だし、そんで確認しててもイベリア航空では直前でそういう乗れないってなる事もあるのよね」って。そうよね。。てか、後半部分は、そうなん。。。
(多分というか絶対このお兄さん、うちの犬がワン、、ワン、、とか言い始めてたから、ちょっとあなたの犬を移動するか何かしてね、て言いに来たんだと思うんだけどそんな直接意地悪く言う感じじゃなく、最後にサラッと「多分ワンちゃんもそろそろブレイクが欲しいんじゃないかしら、一階にリフレッシュできるスペースがあるからもし良かったら行けるわよ☆」と言って去っていった。まじありがとう、そしてゴメン。)
で。ですよ
ならもう、そんなイチかバチかの輸送方法じゃない方が良いじゃん、、、てかなんじゃそれ、乗り継ぎ地点で乗せられませんとか怖すぎる。ということになり、一緒に飛ぶんではなくアメリカからスペインへの、ペット輸送サービスなるものを使う事となった(最初からそのオプション使えよってね。。でもANAで来た時はこんな曖昧な事なかったし。日本の航空会社は最高だし)。
ペット輸送サービスと空港周辺の動物病院に電話し、分かったことは
明日明後日にペット輸送するのは急すぎて難しい。
(ペットを国際線に乗せるためには、アメリカの農務省に検疫証明書みたいなもの、Health certificateを提示する必要がある。これが獣医師の発行から10日間しか有効ではなく、我々のペットの書類は2日後に期限が来てしまう。要するに詰んだ)
サンフランシスコには飛び込みでペットを診て即日これを発行する所は無くて、動物病院は一番最短の所で来週の月曜、しかもその初診の後、また別日に証明書を取るための予約が必要(そんなに長くカリフォルニアに居られるわけがない。レンタカーもバカ高いしホテル代もかさむ。)
結論
サンフランシスコ来たけど、いったん住んでたとこに戻ろう。
そして我々はまた、元の居住地に戻り、行きつけの獣医さんに予約取ってHealth certificateを発行して貰う事になった。また一日かけて戻るのか。。。。そんで予約日、一番早くて来週の水曜ってどうなん。。。。
しかし夫は一刻も早く、次の赴任地にサインインしなければいけない。犬猫の為に到着が遅れる、ということもできず かくなる上は
夫と子供達が先にスペインへ。
私はペットを送った後、別でチケット用意してもらい、一人でスペインへ。という、運びとなった。
こんな事になるとは、思っていなかったけど
転勤族、というか夫の仕事の性質上
こうなっても、すぐに切り替えられないとダメだし、特にペットを伴う移動に関してはスムーズにいかない事も珍しくないらしいって、そういや前聞いたことあったわ、忘れてたけど。
こういう理由もあって私は海外転勤族の人々、これからなるかもしれない人に向けて言いたい 絶対に 絶対にペットを飼ってはいけないよ。。。完全に転勤無くなって、もうここを終の棲家にします!!ってなるまでは飼っちゃいかん。フレンチブルは飼うな、飛行機に乗れなくなる。デカい犬も駄目だぞ。昔、ラブラドールレトリバーがいるお隣さん、次がハワイに引っ越しになって、カーゴ代に50万払ったって言ってたぞ
とはいえ、もう犬達も猫も我々の家族なので、一緒に行く以外の選択肢はない。
頑張ってスペインの地を踏むぞ。。。いつか。。。
この無駄に長い記録を読んで、ペットと共に海外から海外に引っ越しする人の一助となれば幸い。
我々の屍を越えていってくれ。。。
最後に
こういう不測の事態が起こっても、パッと切り替えてかなり粘り強く各方面に電話しまくってた夫は凄いし、片道だけで一日かかる道を、文句の一つも言わずにずーっと運転してくれた夫は本当にすごかった。
私サイドでも出来ることがあれば良かったんだけど、何しろ全ての手続きが夫の職場経由な為、今回ただただ、付き従うだけだった。
まじありがとうやで。次移動するときは、任せっぱなしにしないでもっとしつこく確認するわ。