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こないだのボーカルミックスの話23/8/29

こないだのスタジオでのボーカル録音の時の話

いつも使ってくれている高身長イケメンの歌い手さんが初めて
Aメロで(出だしで)、
「なんか違う、うんなんか違うぞ、これだめなやつだ、この曲はEPに入れない」
って言い出して録音をやめた。3時間予約だったのにまだ30分しか経ってない。。
ただ僕も別の見方でそれが良いかも、とは思っていた。
理由は、その日のトラック(カラオケ音源)のミックスは歌を入れる余地のないミックスだったからだ。
録音しながら、おいおいこれどうやってミックスしようって悩んでた。

そう、完成がうまくいく時って大抵、楽器のミックスがちゃんと歌の入るスペースを空けててくれてるやつなんだよね。
例えばセンターがスッカスカになってるやつとか、サビで両サイドが空くように作られてるやつとかね。

ボーカル入る余地ないイメージ

これだとどこに歌を入れたら、、、みたいな。

センター空いてるイメージ

これだと一見(一聴)すると音にガッツがなくてスカスカな感じに聞こえる。でもここに歌が入って完成することを想定されているってわけです。
他にも、

両サイドがサビで空けてあるイメージ

こういうふうになっていて、ボーカルをダブルで録音して2本鳴らすっていう事もあります。

いずれにせよ、少し空いててスカスカした感じの方が歌のミックスが成功します。

この図は、一例です。僕のお客さんはドラムがでっかいのが好きな人が多いので。
もしステムデータ(楽器ごとにデータがある)でミックスをする場合は、重要な楽器から準に処理をすることが一般的です。

例えば僕なら、ドラムのキックのあとボーカル、そのあとメインの上物楽器、シンセとかピアノとかギターとか。

優先順位が高いものからやっていきます。しかしトラックを購入してそこに歌を乗せたいって来る方が多いのですが、それだと歌が最後なので当然歌のミックスはうまくいかないことがあります。というかできることが限られてくる。

ですから、その場合はM/S処理ができるプラグインを駆使してなんとかボーカルの隙間を空けてミックスします。

もしくは全部めっちゃ潰すしかない時もあります。


てい!!と潰す!まとまり感は、、あります。がっつもあるように聴こえることもあります。

ちょっと不恰好な音源で立体感は薄いものになる可能性は高いですので、やはり最初からボーカルを意識された音源選びがミックスが大事ですね。
ステムデータで購入するのも手です。




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