マイク3台、プリアンプ2台で音質の違いを確かめた会
みっつのマイクの性能を確かめました。残念ながら音声のデータはお聴かせできないのですが、音質の結果を書きます。
今回テストしたのは、
マイク
AKG 414
Neumann TLM49
Aston Microphone Origin
プリアンプ
Universal-Audio / LA-610 Mk2
RUPERT NEVE DESIGNS / Portico 5012H
です。
レコスタはホムラサウンド横浜店で行いました。
おしゃれで良い雰囲気の場所です。
入口を入って直ぐはまるでBarかカフェのような雰囲気です。
さて、一体どんな音になったかというと
AKG414
ハイミッドの立ち上がりが鋭くてギラついたかっこいい雰囲気、かなりモダンな印象。ローを少し削ったかのような雰囲気で、たくさんのトラックがある楽曲ならミックスがしやすそうな仕上がり。やや硬めな印象の音質。高音が出過ぎる歌手だとキンキンしてしまうかもしれません。アコースティック系とか、ポップスに合いそうだなと感じました。
Neumann TLM49
周波数全体がくまなく拾われていて些細なニュアンスも見逃さない!っていう優秀な音。その代わりシビアになるので雑音やリップノイズ、なども拾いがち。のちにノイズ除去やローカットで整音する事が前提になるかもしれません。アコースティックなどのトラック数が少ない楽曲であればかなり歌手の良さが活かせそうです。繊細な歌い方の方や、女性歌手におすすめですね。
Aston Origin
AKG414のようにギラついたかんじは同じでもっとハイが出てるような印象。音量がでっかく聴こえます。解像度は高くはない感じもしますがミックスはしやすそうですね。主にロックの歌や、ギターが合うと思いました。
LA-610 Mk2 と NEVEの違い。
LA-610 Mk2はチャンネルストリップなのでコンプレッサー、EQ、リミッターが付いています。なので、まずはシンプルにプリアンプ部の音の違いを見てみると、どちらも解像度はかなり高い。そしてNEVEの方がやや音が硬くて太いかなという印象。LA-610は温かみが少し乗るような感じ。
そしてLa-610のコンプレッサーをオンにすると、さっきまで尖ってたハイミッド〜ハイが引っ込み全体的に丸みを帯びた感じでレトロ感とも取れそうなトーンになりました。
しかし不思議な事にリミッターに切り替えると再びNEVEみたいなモダンな音になる。
なぜかコンプにだけ1970年代の雰囲気を出す力がある。そんな感じでした。ちなみに19070年代の頃のコンソール実機はこんな感じです。
かっこいい。。。普通に自分の部屋に欲しい。。
まとめ
この機材でやりくりするとしたら、
ポップロック〜ハードロック →NEVE、AKG414、Aston Origin
フォーク、ハウス →NEVE、Neumann TLM49
ジャズ、ファンク →LA-610、Neumann TLM49
EDM →NEVE、Neumann TLM49、Aston Origin
って感じですかね。NEVEの1073も今度比べてしっかり違いを確認してみたいな。