DAWで楽曲を”無料素材”のみでリアルに作るには(サンプル音源有り)
宅録楽しんでいますか?DAW製作楽しんでいますか?
以前「DAWで機械的な音をリアルにするには」という記事を書いて人気があるようなのでもうちょっと突っ込んだ製作方法をここで暴露していこうと思います。こういう手法がわかるともっと自宅製作が楽しくなると思います。
さて今回は無料素材のみを使ってこんな風に作ることもできるよ、っていうお話をしサンプルを聞いてもらえたらと思います。
今日は先に音源を聴いてみてください。
この楽曲は有料のものは一切使っていないです。素材とサンプラーとDAWのみ。
まず必要になるのが素材集めですね。Youtubeとかで実は一部分を録音して使っています。まるっと長尺で使うと著作権違反になるので気をつけてくださいね。
まずは前回のおさらいみたいですけど、ドラムの打ち込んだ画面です。ベロシティを細かく打ち込み、人間らしい強弱を出しています。この画面はハイハットですね。基本的には表拍が強く裏拍が弱くなってます。スネアとキックは今回はテキトーに入れてます。笑
いつもはキックとスネアは同時に録音、そのあとハイハットでグルーブを決めてます。
リコーダー音源を使ってみました。サンプラーの出だしをみてください。少し前から発声させることによってアタックを遅くし、生感を演出しています。
ベースも拾って来た音源とサンプラーです。ゴリゴリの音をピックアップしてEQをかけて混ざるように調整しています。30hlz と80hlzを上げている理由はDrumのキックの音がその帯域が上がっていたからです。
混ざりが悪い場合はこうやって同じ帯域に合わせてEQで調節し、よく混ざるようにしてます。つまりサンプル音源をもってくると、抜けが良すぎる!っていう現象がよく起きます。
ちなみにドラムとベースには同じノイズを乗せて同じ空間で鳴らしてるかのようなミックスを今回施しています。
ドラム画面だとこうですね。ベースとの絡みぐらいを聞きつつ80hlzを調整しています。
ギターは二種類のサンプルを使いました。
一つはカッティングのブラッシングという音用
もう一つはコードの音です。同じコードを探すのが面倒だったのでめっちゃ短くサンプリングしてごまかしています。笑笑笑
こういう感じですね。
時間ある時は同じコードを探してみてください。
そして打ち込みの際には、ブラッシングの音を小さくしています。これは好みです。ハイ。
そしてこれはドラムの生音を色々拾って来て配置し、フィルを作りました。
・メインスネアの音
・リムの音が入ってるスネア
・ハイタム(何タムでも良い)
・チャイナシンバル
を用意しました。
リムのスネアは力強い音でアクセントを付ける際にドラマーさんがやるのでそれを擬似的に再現してるんです。メインスネアの音量も細かく調整しています。
そして、見えますかね???スネアの音をコピーして小さい音で16部の4つめに鳴らすことでグルーブを出しています。
これも実際のドラマーさんも鳴らすんですよ。というか手が当たっちゃってるだけのこともあるでしょうけど。笑 とにかくリアルになります。
そして誰だかわからないラッパーさんの声を乗せて完成です。
こっから歌が入るよ!っていうイメージが作れるだけでも作業が進めやすくなりますね。
作業時間はだいたい1hくらいでした。でも一度サンプルを集めてしまえば使い回せるのでこっからの作業はもっと早くなります。
暇な時にサンプル集めすると楽しいですよ。
ちなみに僕はTASCOMのハンドレコーダーを持ってるので、それもってサンプル集めの旅に出ることもあります。
そういうの実はけっこう楽しいんですよね。
路上ライブやってる人に、「ちょっとウクレレ録音してもいいですか?」って言って録音するのも楽しそうですね。(コミュ力が必要)
あとはスネアの代わりになりそうな木の音を録音したり、鉄のパイプなんかも良さそう。今個人的に好きなのな東京渋谷駅の井の頭線改札のICカードをたっちする音です。なんか電圧が各改札で違ってしまってるらしく、音程が違うんですよね。そしてそこに何万人という人が行き来すると
ぴこぴpこぴっぴっぴぴぴぴぴぴぴpお
ぴこぴぴっぴぷぴぴぴlっぱぴぷぷぷいぴぴぴ
みたいになってかなりサイケデリックです。笑
そこにディレイかけてさらに増やしてイントロで使おうと思ってます。
期待してて下さい。