音楽ミックスのステップ1〜プロフェッショナルまでの道のり
もうかれこれ長いこと音楽を作り、パソコンを使い録音をし、ミックスをしたりしています。
しかし時代とともにすごい速度で音楽制作の環境は変わっていき、自分も常に勉強し常に新しい技術ノウハウを身につけて行く日々です。
終わりは、、、あるのだろうか??と思うほどです。
よくミックスを覚えたい、とお客さんから言われたりもします。教えるのは好きな方なのでレッスンしてあげたいことろなのですが、この底無し沼の世界に入らせて大丈夫だろうか、、この終わらないかもしれない世界に。。と思うとなかなか本気でそういう機会を作ることはありません。
そこで、僕が今までどんなふうにミックスを昇華させていったか、図にしてみました。
上の方だいぶ小さく成ってしまいましたね。。
下が音楽制作を始めたばかりの頃覚えた内容ですね。
幅が違うのは、それを覚えたことによってどれくらいプロに近づけたか、という目安ですね。
EQやCOMP、Pan振りを覚えたばかりは うわ!すごく良く成ったぞ!かっこいい!って成ったものです。リバーブやディレイとかも。
しかし覚えれば覚えるほど、次は何を覚えたらもっと良くなるんだ???という壁にぶつかります。
そして、上に行けば行くほど、ほんの些細な事柄で近づけることに気づきます。
しかもほんの少しだけ近づきます。
お客さんの反応なんかも見ててわかるのですが、今やったことで何か変わりましたか、、、??同じように聴こえます、と言われることも多いです。
そのくらいわかりづらい些細なことをしてるんです。
例えばCompのアタックを今まではデフォルトの5msで使用してたのを10msにしたり、15msにしたり、リリースをデフォルトの100msから、60msとか、思い切って300msにすることでトランジェントシェイプをコントロールしたり
ヘッドルームを6dbだったのを12dbで作業してみたり、プラグインのインプットで-6してヘッドルームを多く作り、同じプラグインのアウトで+6 することで、そのプラグインの特性を多めに混ぜてみたり
リバーブにEQをかけて600hlz〜4200hlzに絞りかつほんの少し歪ませてセンドリターンで薄く混ぜてみたり。
ほんとに、些細なことをやることでほんの少しづつプロの音に近づいていく感じがします。
次は電源を115vに変えます。きっと「具体的に何が良いとはわからないけど、なんか良い」 とまたお客様から言われる事でしょう。しめしめ。
こうして、最終的には誰も気づかないような努力を裏で行う事で、リスナーからの「なんか良い」を導き出す事ができるのでしょう。
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