自宅で良い音で録音するには 2
前回は最重要なマイクの話とマイクプリアンプの話をしました。
https://note.com/kaymusic/n/n3a779e0a22b1
今回はさらに掘り下げて細かな部分を書いて行こうと思います。今回は長く鳴りそうです。汗 要らない情報は飛ばして読んでください。
音はこれで変わる
・シールド
・ポップガード
・インターフェース
・電源
聴こえ方を変える
・ドア
・カーテン
・スピーカー
・スピーカーを置いてる場所
という部分に焦点を当てて分けて書いて行こうと思います。
本当はリミッターとコンプレッサーもマイクプリアンプ同様に重要なので書きたいのですが、それを文字でどう伝えるんだ、、、となってしまうので別の機会にサンプルサウンド付きで書きたいと思います。
ではまずシールドの話。
まずケーブルとシールドの違いは、中に配線を守るカバーがあるかどうかってことですね。バンド経験者なら知っていますよねシールド。
このシールドのおかげで外部からの音やノイズの混入を防ぎ良い音になるんです。悪い製品の場合は混入してます。笑
音楽業界ではこのケーブル自体をシールドと読んでいます。
なので基本はシールドを使うことをお勧めします。ちなみに今日この後自分でハンダで新しいのを作りますので別の記事にしたいと思います。
ケーブルマニアはとてもこの業界多く、集まって話し出すと夜通し行けるくらい長くなる可能性があります。結果全員自分で作り出します。僕も100Mくらいのやつを購入してあります。(まだ20Mくらい余ってるはず)
注意すべきはやはり安すぎるのはやめたほうが良いと思います。一概には言えないのですが、かといって全部試すわけにもいかないので、まずは500円とか。900円とかってのはやめたほうが良いと思います。あと昔、細いケーブルを買った時、太いのより音が細かった経験があります。なので太さで決めても良いかもしれません。
ちなみに僕は「カナレ」と「ベルデン」と「モンスターケーブルstudio pro 」というのを勝負ケーブルにしてます。カナレとベルデンは自作用です。音が”悪くない”のに安く手に入るからです。モンスターケーブル社の研究によると音というのは低音だけ遅れて通電させるそうです、そのため音に芯が減っていると。そこで低音も他の帯域と同じ様に通電させて音を良くするという研究をしてるらしいです。モンスターケーブルの中でも僕はstudio Proを初めて使った時、驚いた経験があります。こ、こんなに違うのか、と。
さて次に歌の場合ですね、歌を録音する際のポップガード。
え!?音の良さと関係なくない?と思った方居るでしょうか。ポップガードで結構違いますよ。三種類使い分けてます。メッシュのもの、鉄のあみあみのもの、あと割り箸またはボールペン。
要は録音される帯域が変わってくるんですね。ポップガードを置くだけでEQかけたようなもんですね。
イメージとしてはこんな感じです。歌う際の息の風の通り道が変わるので録音される内容が変わってくる。どれが良いと言うより声質とか歌い方とかによって自分で模索するのが良いと思います。僕はペンの様な棒を立てて録音した時の音が好きです。あまり音を削られないで録音できる。何もない時は指でやります。シーしてるみたいで見た目はめちゃダサいです。笑
そういう商品がないのでそのうち業者さんにお願いして自分のプロダクツとして作りたいと思っています。
次はインターフェースの話。
これはさすがにみなさんわかってると思いますが聴き比べをしたことはあまりないのでは?と思い僕の感想を書こうと思います。
まずインターフェースとPCを繋ぐケーブルに注目。
USB(2.0)、Firewire、Thunderbolt、USB type C(3.0)
とありますよね。僕はThunderboltケーブルが一番音が良いと感じました。余談ですが25万円のラックタイプのインターフェースから10万円のに買い換えた時、あー音悪くなってしまったと感じました。両方とも同じThunderbolt cableだったのですが。。(当たり前か)
USB2.0より、Firewireの方が音がよかったです、そして、FirewireよりもThunderboltの方がわずかに音が良かったです。つまり伝送速度が良いケーブルの方が音が良いということなんでしょうね。
そして電源
これもいくつか過去に試しました。電圧も測りました。
90V、95V、100V、108V、117V、220V
と聴き比べています。日本の家庭用の電源は100Vとされてますが、測るとなんと100来ていない時が多いんです。95とか。ドライヤーや暖房を使うと90まで下がります。どうなるの??という結論から言うと音に元気がなくなります。活気というかやる気感が減ります。
ほんじゃあ高けりゃ良いのかとも思ったのですが一概には言えないような気がします。トランスミッターで117Vにして、117V用の機材をさしたのですが、特に大きな変化は聞き取れず。
ロンドンで220Vでレコーディング、ミックスもしましたが、まあ大きな差はないな、、と。
そこで安定供給電源を購入してみたことろ、使う前よりも元気が出たんです。おそらくハイミッドや高音が出やすくなったのかなと。というか本来の音を維持できて居るのかなと。ということはちゃんと100V用の機材は100Vで使い、220V用の機材は220Vで使用すれば音が劣化せずに本来の音で使えますよ。ということなんですね。
ということで電源の質は音の質を左右すると覚えてください。あと90Vなんて低電圧のまま使い続けたら機材がおかしくなるので注意してください。実際、100均で買った延長コードで携帯を充電したら「ローバッテリーチャージ」と警告画面が表示されました。そしてそのコンセントにPCをつないで作業してたらブラックアウトして落ちました。めちゃ怖い。
次回 聴こえ方を意識する を書きます。