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東南アジアの風景 (118) タイ|港町シーラチャ―で隠居生活の予行演習
シーラチャ―はバンコクからパタヤに行く途中にある港町。
近くにはタイ最大の貿易港であるレムチャバンがある。そのため日本企業も多く、バンコクに次いでたくさんの日本人駐在員が住んでいます。
初めてこの町に来た時、何となく老後はここに住もうかなぁ、と思ってしまった。それから週末、気が向いたときによく出かけるようになりました。
シラチャーにはバスで行くのが簡単。BTSエカマイ駅を降りてすぐの東バスターミナルから1時間に1便程度運行されています。
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バンコクの東側に行くバスが多く出るバスターミナル。駅近で便利です。最近間もなく移転するという噂を聞いたけれどやめて欲しいな。
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集客数によって、座席指定の大型バスだったりロットゥ―という乗り合いバンの時もある。私が乗るときはバンの方が多かったかな。乗り心地は決していいとは言えないけれど、所要2時間くらいなので許容範囲です。
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このバス、郵便配達もしている。運転席の横に無造作に置かれた郵便物。大事な書類は普通郵便で出さない方がいい。
シラチャ―にはホテルよりサービスアパートが充実。外国人は観光客より居住者、出張者の方が多いからでしょう。バンコクのタイ人と海外からの観光客はほとんどがパタヤに行ってしまう。
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サービスアパートの良いところは部屋が広くてキッチン付き。洗濯機がある部屋もある。バンコクの自宅アパートより豪華でちょっといい気分。早速市場に行って食糧の買い出ししてきます。
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実際に暮らすとなったらもっとショボいところになりますが、しばし悠々自適リタイアメントの疑似体験。
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一日の終わりにこんな景色を眺めつつ夕食。
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翌朝は海辺にある公園を歩く。シラチャ―にはビーチはほとんどなく、漁港です。しかし年寄りには海水浴は必要ない。海風があればそれで良し。
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公園にはリスがたくさんいる。エサの入ったペットボトルに無防備に首を突っ込んでいました。ここではリスもユルい暮らしをしているらしい。
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自炊しなくてもローカル食堂はたくさんあります。散歩のついでに朝ご飯。
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クイジャップ。四角い米麺がマカロニのようにくるっと丸まってます。つるんとした食感が優しい。
華やかさも賑わいもない普通の港町ですが、ここには多くの和食屋さんがある。そして海鮮料理が安くて美味しい。
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シーラチャ―と言えばシャコ。ここに来ると必ず食すのがシャコの握り寿司。
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和食屋さんの多くは昭和スタイル。場末感(失礼!)たっぷりの雰囲気も好みです。
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綺麗な海が見たくなれば船で沖合にあるシーチャン島へ行けば良し。一時間毎にボートが運航されています。
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びっくりするような透明な海。週末には家族連れがピクニックにやってきます。なんとうらやましい生活。
老後はシーラチャ―に住みたい、と言うとバンコクの友人達やタイ人の同僚達は「何故?パタヤじゃないの?」と理解できない、という反応をする。
自分にとってはこんな感じでシーラチャ―がツボにはまったのですね。
実現する日は来るのでしょうか。(2020年撮影)
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