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東南アジアの風景 (98) タイ|バンコク|ワット・ポーの夜間入場に行ってみた

バンコク三大寺院のひとつ、ワット・ポーは黄金の涅槃仏と美しい装飾の仏塔で有名。バンコクに来た人は必ずと言っていいほど訪れる極めつけの観光スポットです。
私も来客があった時、個人的に旧市街にいるときはタイが世界に誇る仏教芸術を見に行きます。何度見ても目の保養になる。

昼間のワット・ポー境内
巨大な涅槃仏。これを見に観光客が押し寄せる

2016年1月。ワット・ポーには夜間でも入場できると聞いて興奮してしまった。通常は17時にクローズしてしまい、ライトアップした夜の様子といえば、本堂の屋根や仏塔の先端を高い塀越しに眺めることしかできません。

善は急げ。どうせ行くなら早朝のルーシーダットンヨガ教室(自由参加、無料)もやってみようと考えて寺院の近くで宿泊することに。

当時はまだ地下鉄が開通しておらず、旧市街に行く主な交通手段は船。いまとなってはかなり面倒くさい方法。

宿泊したのはカフェの2階にあるゲストハウス。日本のビジネスホテルを思わせるコンパクトな部屋。

リュックサックひとつで来ている身には困らないけどスーツケースを開く余裕はなし。ベッドの上ですべて完結。東京時代に国内出張で使ってたホテルもこんなでしたわ。

しかし、しかし、この宿の部屋からはワット・ポーがバッチリ見える。部屋の狭さなんかどうでも良くなります。(部屋により眺めは異なります)

川の対岸にはお化粧直しを終えて真っ白に輝くワット・アルン(暁の寺)
青空に映えます。

日も暮れた18時、夜間入場ができるという東側のゲートへ。昼間の入口とは異なります。これじゃみんなわからないよね。入場は無料。涅槃仏や本堂内部は見学できません。

入場して思わずため息。なんと素晴らしい。

夜空に浮かびあがるたくさんの仏塔と伽藍。塀の外からでは拝めない光景。

ワット・ポーの仏塔は陶器の細かい装飾で覆われている。それらがライトアップされて輝く様子は幽玄の世界。

昼に太陽光の下で見るのとはまた別の姿です。私のオンボロ携帯カメラではこの美しさが半分も再現できていないのがもどかしい。

土曜日の夜だというのに来訪者はほとんどおらず、日中のラッシュアワーの如き人出がうそのようです。タイの人達にもあまり知られていない? 後で会社の同僚達に行ったことないのか聞いてみたら「怖いからいかない。お化けがでそうだから」とのこと。ナニ言ってるの?と思うけれど、タイ人がお化けが苦手なのは本当らしい。お寺なんだから悪いお化けはでないでしょ。

夜も更けて部屋にもどるとこの絶景。近場で非日常な週末でした。
ロックダウンで夜間入場も長い間中止されていたけれど、また再開するといいですね。(2016年撮影)

#旅のフォトアルバム


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