東南アジアの風景 (151) タイ｜地下の地獄寺のシュールな世界｜ワット・プー・ウドム
タイの地獄寺は全国各地にあり、人々に悪行の果てに地獄に落ちた人のリアルな様子を見せている。善行に励まないとこういう目に遭いますよと説いています。
パトゥムタニ県にあるワット・プート・ウドムの地獄コーナーはちょっとユニーク。寺院の地下にあるのです。
2018年1月。タイの地獄寺を専門的に研究していらっしゃる日本人、椋橋彩香氏と一緒にバンコク郊外各所の地獄寺を巡るという好機に恵まれました。
3番目に訪れたのがワット・プート・ウドムです。
本堂も庭もカラフル。後ろの看板の下が入口ですが、その周りにもなんだかおどろおどろしいモニュメントがあります。
地下に降りると地獄門。こう言ってはナンですが、学校の文化祭のお化け屋敷のような手造り感。
地獄を具現化した展示がまるで水族館のようにたくさんならんでいます。それぞれ個性的。作者がちがうのかもしれません。
釜茹での刑。這い上がろうとしている受刑者を地獄の番人が釜の中へ突き落とすの図。背景も天井画も併せてひとつの作品になっています。
進むにつれて何だか別の方向へ行っているような。。。これはもう地獄というよりは怪奇大作戦（古い！）的な。
ヤバい感じになってきました。お化け屋敷のようです。夢に出てきそう。
ほんとうにここはお寺の中なんでしょうか。
こちらは傑作。よくできましたで賞。（夏休みの宿題風に）
見学が終了するころには日も暮れかかってきました。よく見ると本堂の装飾も独特です。
率直な感想は「面白かった。」
そう思って多くの人達が参拝に来て地獄に落ちないように良き行いに勤しんでくれればお寺も本望なのでしょうね。
日本の仏教寺院とはあまりにかけ離れているタイのお寺。なかなか楽しい地獄寺ツアーでした。(2018年撮影）