東南アジアの風景 (185) ミャンマー|ミングゥオンの完成していれば世界最大だった仏塔
ミャンマーのミングォンはマンダレーの北、約10㎞ にあるのどかな村。
ここにはビルマ最後のコンパウン王朝の史跡があります。
マンダレーから船に乗り、エーヤワディー川を遡ります。
20分程すると、何やら巨大な建物が見えてきました。
何だこりゃ、と見上げていたら「これはパゴダ(仏塔)の台座だ。」とガイド氏。
台座ってこれがですか?
コンバウン王朝のボードーパヤー王が、かつて世界最大の仏塔を造ろうとしたときの名残だそう。しかし、王の死去によって建設は頓挫。
もし、完成していたら世界最大の仏塔になっていたであろう。と、
遠い目のガイドさん。
しかし、その後の大地震により左側に大きな亀裂がはいってしまっている。
超巨大な仏塔が存在していたら大きな被害がでていたかもしれません
そして、パゴダの隣には守り神のライオンの象。これも滅茶苦茶大きい。
地震の被害で原型を留めていませんが、細かい彫刻がなされていたことがわかります。
後ろからみるとライオンのしっぽがある。お尻だけ残ったということですね。完成したところを見てみたくなりました。
村の移動は車の他、こんな2頭立ての牛車もあります。人が歩くよりゆっくり進んでいました。
王様はとにかく大きなものがお好きだったようです。ミングォンには重さ90トンもある鐘があります。大きすぎて重すぎてこの高さに吊るすのが精いっぱい。この鐘の中には入ることができます。
参拝者が順番に内側に入ってます。私も恐る恐る入ってみましたが、もしこの瞬間に縄が切れたら完全に閉じ込められて脱出は容易ではありませんよね。早々に退却。
ミャンマーの遺跡って本当にスケールが大きい。
(2017年撮影)