東南アジアの風景 (59) ベトナム ホーチミンシティの芸術劇場
東南アジアにいると豊かな食文化、雄大な自然、壮大な寺院、遺跡においては満足度が高い。ただ、自分的に時々飢餓感を感じるのは西洋芸術分野。ホーチミンシティにフランス風建築の劇場があると知り、勇んでチケットを取ったのでした。
ホーチミン歌劇場はフランス統治時代に建てられたオペラハウスで、現在もコンサートや演劇が上演されています。
湿度90%の蒸し暑い夜の道を歩いていくと、見えました! 白亜のオペラ座。まるでヨーロッパにいるようです。
東南アジアの前はずっとヨーロッパ関連の仕事をしていたので日常的にこんな建物に囲まれて過ごしていました。何とも懐かしい。
この日の演目はベトナムの伝統芸能を取り入れたアクロバティックな演劇団、AO Show。ベトナム語での上演ですが、十分楽しめます。
中に入るとワインや珈琲のカウンターがあり、開演前の時間をバルコニーでホーチミンシティの夜景を見ながら過ごせます。
劇場の隣にあるコンチネンタル・サイゴン・ホテル。夜景の姿はニースのホテルを見ているよう。
観客はやはり欧米人が多かった。彼らの観劇用のドレスアップはさすがです。
麗しい天井。こういう劇場で過ごすのは久しぶりです。なんとも贅沢な空間。
公演そのものは撮影禁止です。会場はヨーロッパ様式でしたが、演目はアジア芸術。サーカスのようなアクロバット劇に見入りました。
閉演後、興奮冷めやらぬまま表へでるとイナゴの大群の如きバイクの群れの騒音で我に返る。あぁ、ここはベトナムであった。そして夜食に牛肉のフォー。2度美味しいホーチミンシティの夜でした。(2014年撮影)
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