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東南アジアの風景 (82) カンボジア|ロリュオス遺跡バコン|アンコールワットの原型
600あると言われているアンコール遺跡群。バンコク駐在中に果たして幾つ制覇できるか。シェムリアップに行くたびに最低一か所は行くぞと決めていた。2016年7月、カンボジア在住の友人がシェムリアップで結婚式を行うとの知らせを受け、お祝いの言葉よりどこの遺跡に行くかを考えているヒドイ奴は私です。
ロリュオスはアンコール王朝創設後、100年間だけ王都だったハリハラーラヤの遺跡です。シェムリアップでトゥクトゥクをチャーターして出かけました。雨季の厚い雲に覆われた空の下、田園風景をみながらガタゴト進みます。
町をでるとすぐにこんな風景がずっと続く。カンボジアには丸い形の砂糖ヤシの木が多い。巨大ネギボウズみたいな木々をみるとカンボジアに来たなぁと実感できる。
シェムリアップ出発後約40分くらいで到着。
参道を歩いていくと塔のような建物が見えてきました。
ロリュオス遺跡群のバコン。堂々たる神殿の正面にでました。アンコールワットの原型と言われています。
保存状態は思ったより良好で1100年以上前の姿を残しています。これほどの神殿がたった100年で遷都のため用済みになってしまったとは何とももったいない。
神殿はピラミッド型で上に登ると参道脇にある建物の整然とした配置が見られます。今も修復作業中。
隣には現役のお寺もあり遺跡見学とお参りの両方ができるようになっています。遺跡内にお坊さんの姿も見える。
アンコールワットの大混雑にくらべて見学者はちらほら。遺跡が好きな人にはこちらを先に見て欲しい。東南アジアには「アンコールへの道」と呼ばれるクメール文化の変遷を知る場所がある。ベトナムのミーソン、ラオスのワット・プー、カンボジアとタイの国境にあるプレア・ビヒアが集大成アンコール・ワットへ通ずるという説があります。
なんとか雨に降られることなく見学を終えてシェムリアップに戻りました。
その夜、アンコール王朝時代の栄華を今に伝えるアプサラダンスを見学。王都が栄えていた頃は実際どんな光景だったのか。イメージしてみるけれども、己の想像力の乏しさを思い知るだけでした。(2016年撮影)