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東南アジアの風景 (10) シンガポール|黄昏のクラーク・キー
シンガポールでトレイダーとして働く友人がいた。ハードな日々を過ごす彼女は定期的にバンコクに息抜きに来る。私がバンコクにいる時はあちこち一緒に出掛けて語り明かしたりもした。
そして、私がシンガポールに行くときは彼女がおもてなししてくれるのだった。2016年の4月。タイはソンクラーン休暇。私は道を歩いているだけで水をぶっかけられる水掛祭りから逃れるためシンガポールにいた。
「今回はベタな観光客ごっこね。」と友人が手配してくれたのはボートツアー。
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夕方に街中から出航。まもなく金融街の高層ビル群が見えてきた。彼女の職場もあの中にある。経済的に上向きの国々。東南アジアにいるといつもそのエネルギッシュな勢いを感じてなんだか複雑な気分になった。日本だって以前は同じだったのだよ。
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この定番の眺めも船上から見るとひと味違う感じ。20年以上前に初めてシンガポールに来た時はこんなのなかった。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67398587/picture_pc_40af23729ab6b874f816b3cea7cf1159.jpg?width=1200)
ボートクルーズが終わるころにはもう日は落ちかけていた。クラーク・キーは川沿いにレストランやクラブが立ち並ぶエンターテイメントエリア。仕事帰りのビジネスマン達でどの店も満員。
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川に面したカウンターのある和食屋さんで一杯。店内よりも外席の方が値段が安いので。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67434224/picture_pc_402d690d901dc067d8c072c12b162300.jpg?width=1200)
シンガポールはとにかく物価が高い。2皿とビール一杯で6000円也。町は綺麗で道路も整備されているけどここで暮らすのはたいへんだな。
「もう疲れちゃった。タイに移住してチェンマイあたりでのんびり暮らそうかな。」とその時は言ってた友人。でも翌年、激務続きに身体を壊し日本へ帰国。でもシンガで過ごしたエキサイティングな毎日は楽しかったと聞いてほっとしたのでした。(2016年撮影)