東南アジアの風景 (14) ラオス|数千体の仏像があるパクウー洞窟
タイに赴任して3年目の2013年、ラオスに初めて行きました。世界遺産の町、ルアンパバーンにはバンコクから直行便が運航されています。滞在中特に予定もなかったので、予備知識ゼロのまま宿のスタッフに薦められてメコンの上流にある洞窟見学に行きました。
洞窟には船でしが行くことができません。約2時間の乗船。私が出かけたのは4月。乾季の終盤で水量は少なく川幅はそれほど広くはないそうですがやはりメコンは大きな川。
途中、酒造りの村に立ち寄り。ハブや薬草入りの蒸留酒。試飲をどうぞと言われましたが飲む勇気なし。
洞窟の入口に到着。たくさんの観光船が来ています。断崖絶壁の圧倒される景観。ここには4000体以上の仏像があるのです。
船を降りて延々と階段を上ります。
すぐに続々と現れる大小の仏像。ここはお寺ではなく儀式のために使われている場所で、仏像はその時に参拝した地元の方々の寄進とのこと。色々な思いを込めて奉納されたものです。
美しい装飾がされた祠もありました。こんな場所に作るとは信仰心というのは偉大です。
暑い中ゼイゼイ言いつつ階段を上り続けます。途中岩の合間から対岸が見える。4月の北ラオスは焼き畑の影響で霧のような煙が町を覆い、川の向こう山々も霞んで幽玄の世界です。
見学を終えて対岸へ移りました。洞窟の全体が見えます。ここが聖なる場所となったのも納得。
川沿いレストランでランチ。驚いたのはとにかく静かなこと。聞こえるのは蜂のような虫の羽音だけ。喧騒と雑音の都市バンコクにいるとこの静寂はまさに異次元空間。煩わしい日常を忘れさせてくれます。
ナマズのフライ。素朴な料理を堪能しつつ、ラオスにどんどんハマっていく自分を感じました。以後、年2回は癒しを求めてラオスに出かけるようになったのです。