東南アジアの風景 (105) タイ|バンコク|カンチャナブリーへ電車で行ったら車内販売がすごかった話
2014年の4月のソンクラン(タイ正月)休暇。電車でカンチャナブリーまで行ってみることになりました。映画「戦場に架ける橋」の舞台となった日本にも大いに関係のあるところです。
カンチャナブリ行きの電車はバンコク中央駅ではなく川の向こうのトンブリー駅から発車します。
朝、タクシーで駅まで向かいましたがこの駅の隣には大きなトンブリー市場があって大混雑。渋滞にハマり、これは乗り遅れるなと半ば諦めていたら。。。タイあるある。電車はいつものように遅れており何とか駆け込み乗車できたのでした。
正月休暇とあって、電車は帰省客と観光客で結構混んでいます。途中駅からも続々人が乗ってくる。
そして乗ってくるのは乗客だけではありませんでした。
あとからあとから来るのは車内販売の人達。タイ国鉄とは関係ない方々だと思われますがお構いなしに列車内に入り販売を始めます。人が集まるところには必ず現れる食べ物を売る人々。タイの風物詩と言ってもいいのではないでしょうか。
鶏の唐揚げ売り。今朝自分の家で揚げてきました、という感じ。小袋入りチリソースもちゃんと付いています。
豆のスナック、カットフルーツ。このほかにバケツに入った飲み物類も一緒に。水、コーラ、ファンタ等。ただし、ビールはありません。
甘いドーナッツ。お好みで更に粉砂糖をまぶしてくれます。
もう至れり尽くせり。駆け込み乗車で何も飲食物を用意する時間がありませんでしたが、心配は無用でした。必要なものはフルコースで手に入ります。
どれも飛ぶように売れていきます。混雑した車内でもお構いなし。なんだかいいなぁ、このユルさ。次は何かなと観察しているだけで面白い。長い乗車時間も気になりませんでした。
目的駅に到着しました。クウェー川です。水上バンガローが人気。
ここから崖の上の線路を歩いて(!)洞窟の中にあるお寺に参拝。現役の線路を普通に歩いていいのか?と思いますがディーゼル車なので感電の危険はない模様。ただし、落下する危険はあります。自己責任。
観光地ではまず、お寺にお参りというのがタイの旅スタイルです。4月のカンチャナブリーはとにかく暑い。洞窟の中のお寺はちょっと涼しいのでありがたかった。
今回は乗り鉄一日旅ですので、ここからまた電車でバンコクへ戻ります。
電車がくるまで線路わきの食堂でランチ。自然の中でのんびりご飯。マイナスイオンたっぷり。癒されます。
帰りの電車はすいていました。それでも車内販売はやってくる。
お腹はすいていなかったけれど興味本位で購入したのはバナナの葉で作った容器にはいった豚肉炒めご飯。銀杏が入ってます。美味しいー。この少量サイズがいいですね。他に鶏肉や玉子焼きご飯もあって色々組み合わせることもできます。ひとつ10バーツ(35円。当時の料金)というのも驚き。
カンチャナブリ―も良かったけど車内販売が一番印象的だった日帰り旅でした。
(2014年撮影)