東南アジアの風景 (121) ラオス|ラオ・エアーでパクセーへ行った時の話
私は飛行機が苦手である。仕事で頻繁に出張があり、個人的にも旅行好きなのですがどーもあの離着陸の時の不安とエア・ポケットの際の揺れがイヤでならない。
2016年12月。乾季に入り旅のベストシーズンです。今度の旅行は前々から憧れていた世界遺産の遺跡、ワット・プーにしようと決めていました。そのためにはラオスのパクセーに行く必要がある。
パクセ―へ行く最短の方法は空路。しかもラオ・エアー。2013年にパクセーで墜落事故を起こしている。うーん。しかし、陸路では時間がかかって休みが足りない。
悩んでいても仕方ない。腹をくくって座席を予約したのでした。
ラオ・エアーは国営航空なのでLCCではありません。バンコク発はスワンナプーム空港。
恐怖のプロペラ機なのでゲートではなくバス移動でタラップで搭乗です。
座席に座って何気なく前の座席を見ると。。。
え?え? 上の文言はどの航空会社でも同じ。しかし下は。。。
通常は Life best is under your seat とあるはずなのにこの文言。座席のクッションを浮きに使えとは。ライフベストないのー!?
ラオスは海のない国で水上に落下することはないからだろうか、と思いつつ窓の外を見れば、思いっきり海。バンコクからは飛び立つとすぐにバンコク湾の上を飛行することになるのです。ここで落ちたら座席にしがみつくのね。(生きていたら)
当時、バンコク⇒パクセー間は直行便ではなく、サワンナケートというところで乗り継ぎとなる。飛行約90分。到着しました。
タラップを降りて空港内の待機所で次の便を待ちます。
のどかな空港。待合所は椅子とトイレしかない殺風景な小部屋。見るものは何もありません。ぼーっとしているうちに乗り継ぎ便がやってきました。
また歩いて搭乗します。
パクセーに着陸間際にメコン川を越えました。なんと巨大な川。座席を浮きわにするのはここを想定しているのか? とライフベストがないことが頭から離れない私。
そんな不安をよそに飛行機は無事にパクセーに到着。
2日間、ワット・プー見学とパクセー滞在を楽しみました。
さて、また飛行機を乗り継ぎ帰ります。
再びのサワンナケート空港。同じ待合室へ向かいます。
中にはいると、あれ? 往路と様子が違う。シャッターが開いて小さな免税店が営業していました。
なるほどー。サワンナケート⇒バンコクは国際線になるので免税品が買えるのだ。
パクセーとサワンナケートには日本企業が進出していて日本人の在住者や出張者がこの路線を利用しています。同じフライトにも数人の日本人企業戦士の方々がいました。彼らがここで何をするかというと。。。
ビアラオのケース買い。
みなさん、もれなくご購入。店側も心得ていてちゃんとパッキングしてある。
ビアラオは東南アジアの中でも美味しいと人気のビール。タイ国内で飲むと酒税がかかって高いのです。
感心して眺めていると、お店のスタッフが慌てて店じまいを始めました。
窓の外を見ると、飛行機が到着して乗客がこちらへ向かっている。国内線の利用者に免税品は販売できないからですね。シャッターが閉まるとまた前のような殺風景な部屋に戻りました。その間、約15分。これはなかなかコスパのよい商売ではないだろうか。
間もなく我々の飛行機も到着。無事にバンコクへ戻りました。
初めてのラオ・エアー。なかなか面白かったな。飛行機は相変わらず苦手ですけど。(2016年撮影)