東南アジアの風景 (77) ベトナム|フーコック島で味わうフレンチテイスト
バンコクエアウェイズのニュースレターで同社がベトナムのフーコック島に直行便を運航するというお知らせが来た。タイにも行きたい島はたくさんあるしわざわざベトナムまで行かなくても、と放置していたのですが。。。2019年8月、フランス系のホテルからオフシーズン特別料金ありまっせ、と何度かお誘いがあり、心が動いてしまった。
フーコック島は位置的にはカンボジア沖。ホーチミンシティからのアクセスがよく、2017年頃から急激にリゾート開発に力を入れ始めたとのこと。バンコクからも飛行時間90分で島にダイレクトに入れる。空港から港へ移動して船を使うタイのチャン島やクッド島へ行くより簡単なのです。
ただし!マイナー路線でオフシーズンということは当然飛行機は小型プロペラ機。天候が安定しない雨期は揺れることを覚悟しなければなりません。
離陸後すぐに大きな雲の塊が見える。あっち行けー、と念力を送る。写真を撮ってみたらプロペラが止まっているように写っていて戦慄。目視ではちゃんと回っているのに何故ー!叫びそうになるのを必死で止める。ガラガラの飛行機の中でひとりジタバタしていました。
幸いなことにバンコク湾上にでたら雲は去り安定飛行。海上のタイのリゾートアイランド群を眺める余裕ができた。頻繁に利用するくせに飛行機嫌いは治りません。
宿泊したのはLa Veranda Resort M Gallery. フレンチコロニアルスタイルのホテルです。
開放的なロビー。スタッフの方々のベトナム帽子カヴ―姿がここはベトナムなんだな、と実感させてくれます。
赤の使い方がお洒落なウェルカムドリンク。こちらアルコール入ってます。
例によって短い滞在ですが非日常を感じるには十分。日々のしんどいことは全部忘れよう。
プライベートビーチ。波は穏やかで遠浅。8月の雨の季節にお天気に恵まれたのはいいけど暑い。メチャ暑い。さっさと退散。
珊瑚の海ではないので主なアクティビティはシーカヤック。11月以降は日の光に飢えた欧米人で賑わいそうです。
こんなビーチならタイにいくらでもある。それでもここへ来る価値といえば。。。そう、食事です。
ランチにホテルの近くの小さな食堂に入ってみたら、まぁ素敵。素朴な造りなのになんたるセンスの良さ。
タイとは違う異国情緒。
そして抜群に美味しいベトナム麺。
ホテルの支配人が強調していたフーコック島の一押し。それは海に沈む夕日。ベトナムでは唯一無二と言っていいほどの美しいサンセットビーチなのだそうな。四方が海の島国出身者にはピンとこないが確かにベトナムという国、長い長い海岸線が南シナ海に伸びているけれども東向き。ダナン、ニャチャンなどの有名どころもみんなサンライズビーチなのです。
夕暮れ時になると誰もいなかったビーチに人が集まり始めました。本土から来たベトナム人観光客ですね。みなさん嬉しそうに夕日を眺めては写真撮影しています。晴れてよかったね。
夕飯はフーコック島の数少ない観光スポット、シーフードナイトマーケットに行こうと思っていました。(友人からウニが食べられると聞いていたので醤油も持参)
ところが支配人から「今、フレンチシェフによるグルメウィークをやっているので是非参加して欲しい」と言われてしまった。こんな閑散期にそんなイベントー?と思ったら間もなく来るハイシーズンに向けての準備らしい。まぁ出かけるのも面倒だし、フランス料理って久しぶりだし、仕込みしているのにお客さんいないと気の毒だしと考えてOKしたのでした。
それにせっかくいいホテルに滞在していてメインダイニングを一度も使わないのは野暮というもの。メニューは魚中心のあっさり味、でも凝ったソースのフレンチで気に入りました。お料理の写真、すべて失敗。スミマセン。
食後はバーで本を読む。下戸のくせにバーの雰囲気は大好きなので。このホテルのバーはとてもいい感じ。
ウニは食べ損ねたけれどもなかなか贅沢な週末旅行でした。(2019年撮影)
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