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リタイア人の徘徊日記 (204) ウズベキスタン|タシュケントで名物の地下鉄に乗る

2024年8月。ウズベキスタンの首都タシュケントにて。
最近タシュケント観光の目玉のひとつとして取り上げられることが多くなった地下鉄に乗ってみました。

何故地下鉄が話題になるのかというと、各駅の装飾がユニークであるからです。旧ソ連時代に建設されたもので独立した現在も利用されています。

こちらの駅からスタート。ムスタキリク・メイド二駅です。読めません。(汗)

チケット購入は券売機で行いますが、チケットはQRコードの付いたレシートで、改札を抜けたら捨ててもよいタイプです。そのためのごみ箱もゲートの先に設置されていました。こんなことができるのも地下鉄料金が均一だからです。
かなり長距離の利用もできるのですが、これが統一料金というのがすごい。

切符売り場から改札ゲート、ホームまでのエリアは照明も暗くて全体的にモノトーン。
共産圏色が強い。
色があまりない。
乗車時の注意事項パネル。多言語の国ではありがたいですよね。日本のようにうるさいアナウンスがなくてよいです。(あれ、やめてほしい)
ホームに降りると一変。シャンデリアにモスクのような柱が並ぶ異空間です。
あまりの美しさについつい上を向いて写真を撮りながら歩いてしまいますが、手荷物注意。
ラッシュ時は迷惑になるのでこれも気を付けなければ。
こちらはパ二コール駅。両方の壁に美しいタイル装飾があります。
この駅にはホームに降りる階段にもモザイク。これは、モスクワオリンピックの時の記念だそうです。
地下鉄路線が色で表されているのは世界共通?わかりやすくていいですね。
車両は旧型と新型があります。こちらは新型。(ボケてます。すみません)
アリシェール・ナヴォイ駅ではモスク仕様のモザイクを見ることができます。
天井もモスクのドームみたい。とっても綺麗です。
壁には美しい青緑のタイル装飾。駅名にもなっている詩人、ナヴォイの詩に登場する場面が描かれています。彼の詩も事前勉強しておけば良かったなぁ。
そして、宇宙飛行士という意味のコスモナウトラル駅。壁には歴代のソビエト連邦の宇宙飛行士の肖像が。
ホーム全体が青のトーンで宇宙空間をイメージしています。
美術館みたい。
人類初の女性宇宙飛行士テレシコワさん。「わたしはカモメ」という宇宙からのメッセージが印象的でした。(知ってる人いますかね?)カモメというのは彼女のコードネームであったことを後から知りました。ソビエトでは宇宙飛行士は軍人さんなんですよね。

タシュケントの地下鉄駅巡りは楽しいです。歴史的背景も事前にチェックしていくともっと面白いかと。自分の不勉強を反省しました。
地下鉄の特徴としては、エレベーターが異常に早い。いままで世界各地の地下鉄に乗ってきましたが、その中でもダントツでした。最も速度の遅い日本のエスカレーターに乗り慣れていると焦るでしょう。
電車はとっても揺れます。旧車両はガタピシ音がして不安になりました。
なのに運転が荒い。乗車したらすぐに座るかつかまるところを探さないと転倒します。

そしてそして、ウズベキスタンの人達は年上の人と子供連れには必ずと言っていいほど席を譲ります。たとえそれが、どんなに元気そうな人でも。
私も何度も席を譲っていただきました。断るのは失礼。ありがたくご厚意に甘えました。
これって今の日本人が忘れてしまったマインドです。日本と状況の違いはあるでしょうが、少し悲しい気分になりました。
(2024年撮影)

#旅のフォトアルバム

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