こたつちゃんへ

こたつちゃんへ

お手紙を書こうと思ったのだけど、かいぬし手書きのお手紙書くのがものすごくへたくそなのと、今のこたつちゃんならもしかしたらインターネットも見れちゃうかもしれないので、ここに書きますね。


こたつちゃん、生まれて半日の状態で初めて対面しましたね。おかあさんが、どんなに「我が子を踏まないように寝返りを打とう」とうしろに気を付けて気を付けて座っても、そのときあなたは何故か巧妙におかあさんに踏まれていました。
生まれた時のあなたは、3匹生まれた仔猫たちのなかで一番小さかったし、他のねこと違ってなかなかうまくおっぱいにありつけなくて、当時の飼い主であった友人の「このこたつ(※「こたち」のミスタイプ)のなかで一匹だけ、生きていけるか不安なのがいる…」という一言であなたの名前は「こたつ」になりました。
しかしその心配をよそに、どんくささはそのままに、あなたはごはんをもりもりと食べ、気が付いたらおねえちゃんより体が大きいねこになっていました。
あなたを「妹」としたのは、そもそもおかあさんねこの妊娠が発覚したとき、「お腹の中に2匹いる」と言われていたのに、実際生まれてみたら3匹で、その3匹の中で一番小さかったからなのに、一番大きくなってしまって、どういうことですか、と思いました。


しかしあなたは大きくなって、ふさふさの毛、少しトナー切れの黒と白のすてきな模様、ゆるゆるのルーズスキン、黒光りするお鼻、長靴のような足、きらきらのお目目で、毎日ふわふわと、毎日生まれてきたことにびっくりするようなお顔で、それでも楽しそうに暮らしていました。
それがどれだけわたしの心を救ったことか。


おねえちゃん大好き過ぎて、おねえちゃんの顔を勢いよく舐めすぎて、おねえちゃん半分だけひげが殆ど折れてたことがありました。あと、自分とおねえちゃんが同時にかち合ったら、おねちゃんが先でいいよ…とすぐに引いてしまって、かいぬしちょっと寂しかったです。よかったんだよ。こたつちゃんはこたつちゃんなんだから。

神様を信じていないし天国も信じていませんが、私は私の中にいるわたしの都合による神様を信じています。こたつちゃん、わたしたちの神様です。

神様はたぶんすっごいので、こたつちゃんが「もういいよ」って思うまでぎっちり撫でてくれますし、こたつちゃんが背中に乗りたいなと思った時は神様はこたつちゃんが飽きるまで背中に乗っけてくれると思います。
なんでも食べるこたつちゃん。お水が大好きなこたつちゃん。
神様は神様なので、いつでもこたつちゃんの好きなのを出してきてくれると思います。
好きなときに神様の布団に入ってすうすうぷうぷう寝てください。
あと、ごめんね、おねえちゃんをもう少しだけ貸しておいてください。
それまで、ちょっとの間、神様のところでぬくぬくしていてください。
神様、宜しくお願いします。
すてきな模様のいい子です。


こたつちゃん。来てくれてありがとう。たのしかった。うれしかった。ありがとう。がんばったね。
いつかまた会えたらうれしいです。

https://twitter.com/ktos_tw/status/1263478231627444233?s=20

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