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小説#6 さすらい猫の旅-湖の探検-


「湖だ!」

「ひよ!」

開けた場所に湖がぽつんと一つあった。

「中には何がいるのかな?」

ひよと一緒に中をのぞき込む。

そこには色とりどりの魚と生き物たちが暮らしていた。赤や黄色、みどりや紫、目に飛び込むのは様々な色、色、色。

貝を家にしているものや、葉のようにゆらゆら揺れているものもいる。

ずっと見ていられるほど美しい景色だ。




「そうだ!中に潜って探索すればいいんだ!」

潜水艦に乗り込み、湖の旅へ出かける。

そこには魚の大群や、おおきなきらきらふわふわした雲のようなものが泳いでいた。
中には興味深そうにこちらをのぞき込む魚もいた。
ずんずんずんずん深いところまで潜っていき、とうとう、日の光の届かないところまできた。

「あ、あれはなに?」

暗い底のはずなのに、そこにはお月さまのような光があった。

「きれいだ・・・」

見惚れたまま、近づいていくと突然大きな魚が現れた。

「うわぁぁぁぁぁ!!
 にげろ~~~~!!!」


あれはおびきよせる罠だったのだ!
早く逃げなければ…


全然、動かない・・・?

「う~~ん…、う~~ん…」

「ん…?」


どうやら、悪い夢を見ていたようだ。
ひよは隣ですやすやと寝ている。


「はぁ、夢でよかった。」
「でも、潜水艦の旅はよかったな。」

海の話をして、きっと夢にまで出てきたのだろう。
「いつか絶対行こう。」
そしてまた眠りに落ちた。



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