スペースダンディ24話「次元の違う話じゃんよ」
前回辺りで気づいた話数問題、とりあえず今回から通し番に直しました。
今回はSFチックな題材なら一度はやりたい次元モノ!
次元の話って個人的にすごいワクワクする。4次元ってやっぱりあるのかなとか、生物がいるのは3次元だけなのかなとか?込み入った話は何も知らないけど。
カドといい、アニメで次元モノを扱うとでもお前らは2次元で……みたいな変な感じになるのも魅力。スペースダンディは手描き2Dだから尚更。
4次元人のデザインてめちゃくちゃ気を遣うよなと思う。ああいう風にしておけばきっと知覚が違うんだな……ということを示唆できるのでありですね。
ついでに2次元の王子の方も2次元人的にはただの四角ではないのかもしれない……
ダンディは謎多き男のプロトタイプみたいなとこあるので、過去に何してても、ありそう……になっちゃう。4次元人と付き合って2次元人と恋の鞘当をした、などという次元の狂った話であっても。
やっぱり舞台(キャラクター)設定の妙が光ってる。
話としてはそこそこシリアスなとこ行ってるんだけど、やっぱスケールがデカすぎてアホなのと絵面がは?みたいな状態なのでちょっと笑っちゃう。この食い違いがまた面白みになってるなと思う。
王子の話聞きつけて詳細も確認せずついてくるハニー。
その後の「宇宙ごと丸まってるんだったら突き破っちゃえば?」というバカゆえに鋭い提案とも合わせて、性格がよく出てて良かった。
さすがにただの四角はちょっとー!💦って言ってたのと、その後ちゃっかり「私の王子がー!」って言ってたのも面白かったし。
「私の○○」って言い方でいやお前のじゃねえよ!っていうツッコミを誘発するのはよくあるし面白い。
最後のワープの話は本当に深くて良かった。
2つの場所にそれぞれ似た2つの体があり、どちらの体が自己を認識してるかによって場所を移動したことになる、という机上の空論みたいな話。
そして3次元人はその移動を認識できず「ワープ」と捉え、4次元人は認識できるので「別人になった」と捉える、と。
こういう空論(空論と言いきれない場合もあるみたいだけど)たまに聞くと楽しい。SFの醍醐味かなと思う。
その後の「ダンディは一人でワープの秘密に気づけたけど、あの人は一人では無理だった。あの人は一人ではダメな人だから(あの人を選んだ)」みたいなセリフ。
人間として勝ってるのって一人で気づける方な気がするんだけど、恋って理論じゃないってやつですかね。
恋愛においては、可哀想、私がいなきゃダメなんだから、と思わせた方が勝ちみたいなもんなんだろうか。
てかここの頭脳(?)のレベル差っておそらく次元差から来てるし、2個も次元が違う生き物に抱く感情って恋であってるの?って話だし、上手くいくわけないし、4次元人のクセにそれで失敗するなんて、……みたいな含みもあるな。
いくら次元が変わっても変わらないものが恋愛なのかもしれないですね……(←?)
というのはさておき、恋ってそういう次元とか、つまり「理屈」を超越したものとして頻出するというのは抑えとくといいかも。
あと、オチでゲル博士達が1次元に飲み込まれて線に、しかもその後0次元に飲み込まれて点になっちゃうっていうのはやっぱ面白かった。ありがち(??)なオチかもしれないけど。
以上