製造現場を約10年経験し、5Sの重要性について考えてみた
5Sときいてどんなことなのか、何のことか想像できますか?
5Sというのはある5つの言葉の頭文字をとって簡略化した言葉です。
整理、整頓、清潔、清掃、躾。
この5つの言葉の頭文字「S」をとってつけられました。
5Sは製造現場では、高い効果を発揮します。
なぜ、高い効果が発揮されるのか解説すると、一番は生産性が向上するからです。
まず、製造現場では、生産性の向上が何より重要とされています。
大量のものを1日で作り上げるには、無駄な時間を極力減らさないといけません。
もし、少しでも作る量が減ってしまえば、本来消費者へ提供できるはずの量が確保できず、得られるはずの利益を失ってしまいます。
こうした損失を減らす為に、5Sというものが存在しています。
では、どんな形でこの5Sが生産性向上に役に立っているのかくわしく解説します。
品質を損なわない為
製品の品質を落とさない為です。
たとえば、いらないものに溢れた製造ラインでものを作っていたとしたら、製品に混入する可能性があります。
こうした製品がお客さんに届いてしまうと、苦情に繋がり、会社の信用信頼が低下してしまします。
また食品業界ですと、衛生面での管理が重要とされています。
使う道具をキレイにする必要がありますし、製品を扱う人の教育も品質を保つ為には重要です。
品質の悪いものを常に作り続ければ、どんなにたくさん作ったところで商品にはなりません。
なので、生産性の向上の為には品質保持が重要になります。
安全面の確保のため
安全に仕事をする為です。
たとえば、足元がいろいろなもので溢れかえっていると、転倒やつまずきなどの原因になります。
また、機械の不調が原因で大きな事故にも繋がる恐れもあります。
こうしたトラブルを避ける為に5Sが必要になります。
もし、安全に仕事ができず、怪我や事故になってしまえば、その間に大きな損失が生まれます。
無駄時間を減らすため
ムダな時間を減らすためです。
たとえば、トラブルがあって必要な道具を探すとします。
そんな時に必要な道具が見つからなければ、探す時間が発生します。
その間の時間は何も生み出せていません。
こうした時間を減らす為にも5Sは必要になります。
まとめると、5Sは製造現場では必要な事になります。
限られた時間の中でいかにたくさんの商品を作るのかがキーになってきます。
製造は物作りです。
本来の目的を達成する為に5Sは存在しています。