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親の心、子知らず

息子夫婦がはるばる南半球からヨーロッパまで来てくれている。
去年のクリスマスは子供たちは南半球、親の私たちは北半球だった。

年末年始は娘とは一緒に過ごせないけど、息子たちが来てくれているだけで
食事作りにも張り合いがでるし、夫婦二人の生活より、何かと楽しい。

夫婦二人がわるいわけではなくて、この特別感が非日常でよいなと思う。
非日常が楽しいと日常に戻ることに寂しさを感じる。

息子たちが元気で幸せでいてくれたら、それだけでいいのだけど、
時々親に近況を知らせてくれたりするのは大変うれしいことである。

息子には守る人ができて、新しい家族として二人でお互いをケアしあって
彼の家族を作っていく。その家族は親より大切であることはわかっているし、それでよかったと思う。
彼を愛してくれている奥さんがいることは私たちにとっても安心の材料だ。
結婚してくれてホント良かった。

でも会いに来てくれた息子が帰ってしまうことは寂しいのだ。

海外から実家に帰り、しばらく過ごしてまた外国に帰っていくとき
母が、もう帰ってしまうのか。寂しくなるな。。
とつぶやいていた痛みのようなものが
今になってわかるのだ。

親の心子知らず、はこの年になっても同じである。
そして私の息子も娘も、いつか親になって初めて
私の気持ちをわかってくれることだろう。。。
(親になれないかもしれないし、ならない選択をするかもしれないが)
親になること、子を育てることの重要なことの一つは経験。
子育てにかかわらず、自分の経験したことないことは
想像に過ぎず、疑似体験に過ぎず、100%はわからない。
恋愛をしたことのない人に恋愛を説明しても
体得はしてもらえないように。
良いとか悪いとかでなく、ただそれだけ。


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