ついに口を開く、、、RIZIN榊原代表の見解『シバターVS久保』
2021.12.31 シバターVS久保の八百長疑惑の話題に決着が付きそうだ。
本日2021.1.11 RIZIN公式チャンネルにて榊原代表の見解が公開された。(約30分)
概要はこんな感じ↓
・事実を湾曲した情報がネット上で広がってる
・今までRIZINは一切八百長してない
・大前提として契約の中には、八百長を規制する条項はあるが、試合前のやり取りに関する規制はない
・シバターの作戦的な側面がある
・久保はアスペルガー症候群といって、心理的に弱い性質を持っている
・ある意味シバターの作戦勝ちの側面は否めない
・これからは規制を強めていく
・SNS上での公開のやり取りはおっけー(SNS使用上の啓蒙活動は行う)
・個人間のやり取りを規制する
・シバターと久保を処分するつもりはない
そもそも規制にはグレーの側面が必ず出てくる。これは法律の世界でもそうで、規制に対してグレーな側面が裁判として争われ、判例がある種のガイドラインとしてルールが形成されていく。
また規制は後追いで決まってくることが多い。起こりうる全てのグレーラインを想定して事前に規制することは不可能だからだ。だから最初から今回の可能性を予見して規制するのは非常に難しい。
例えば自分の仕事で考えてみるとわかりやすい。仕事でこういうクレーマーが出てくる可能性があるから、そのクレーマーにはこう対応するってルールを全てのパターン作れるだろうか。
あとシバターと久保を処分しないことに関しても仕方がないと思う。感情的には処分したいだろうが、契約であらかじめ決まってないことを運営の裁量で処分するのは難しい。
(八百長に該当するとして処分することはできるが、今回の件を八百長と言い切れる証拠が必要。あとそれを世論が納得しなきゃいけない。)
もしここで処分したら、決まってないことに対しては処分されたということになる。それをやると、選手がどこまでなら良いのか混乱するし、今後注目を集めるカードが組みづらくなるからだ。
そもそも小さな1つの不祥事で全体を規制していくと自由の幅が減るので面白みが無くなるし、選手とお客さん含めて楽しめない方向に向かってしまう。
これは社会問題を扱う時もそうで、一部の被害者の声を聞いて国全体を規制すると生きづらい社会になる。これを言うと最大多数の最大幸福的な発想で、弱者切り捨てって話になり得るが、そういう意味ではない。規制をする時は慎重な議論が必要だと言うことだ。
天心VSメイウェザーの試合を思い出してほしい。メイウェザーは試合直前に天心の控室に入ってきてバンテージを巻き直せと言った。ウォーミングアップの時間を減らしり、再三に渡って天心の心理を動かした。
その他選手同士の煽りやSNS上のやりとりはもはや普通のことだと言える。もはや戦略の一部となっている。
これをどこまで規制するのか、今回のシバターが試合前の心理戦の範囲を越えているのか。
試合前にバンテージを巻き直させたメイウェザーと、試合前に本気出すなって言ったシバターのどっちがどのくらい悪いのか。
その判断は難しいが、シバターが限りなくグレーで卑怯な手を使ったことは世論が認めるとこでもある。
シバターという諸刃の剣を採用したRIZINだったが、その成長姿勢を買って今後の成長を期待している。