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人格者~プロローグ~

あなたの中に誰かいますか?

人の中に別の自分がいる。
そんなことありえるのでしょうか。
そんな非日常が日常になってしまった人の話


~誕生~

外は寒く一面が真っ白に囲まれた病院で子供が生まれた。
一見何も変わらない、普通の赤ちゃん。
両親に抱かれ、家族がみていて、病院の先生に抱かれ。

普通のどこの家庭でもあるように時が流れた。
だが少し両親はおかしいと思っていた。
時々子供の好き嫌いが別れるのだ。
最初は飽きたのかな?と思っていたが、
少し落ちついて寝たかと思ったら直ぐに起き
飽きたと思っていたお菓子を笑顔で食べ始める。

最初は無かった、子供に自我ができ始める3歳。
言葉も話すようになった。
時々この子はおかしいことを言う。

「あのね!あの〜ね!2人なの!」

何を言っているんだろうと思った。
母親は父親にも言えず黙り込んだ。

時々誰かと話している。
「えー!次は僕だよ!」
母親は気にしていたが見て見ぬふりをした。
きっと私の気の所為なんだと思い込み…。

子供が5歳になった時。
保育園に行くことになった。

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