『私が一歩踏み出すためのリーダーシップ』を通じて (サブ)
社内有志団体が企画する「リーダーシップ」に関するイベント、題して『私が一歩踏み出すためのリーダーシップ』に参加した。アウトプットを推奨している位置づけを踏まえ、"社内情報"的な観点でグレーになりそうな部分については重々配慮しつつ、得た学びや気付きを (お裾分け的な観点も一部踏まえながら) 自分のための備忘録として書き残す。
0.振り返りの構成について
書いていたら思いの他に文字数が嵩んでしまったので、時間をおいて読み返した時の自分自身の頭の整理のために2つのnoteに分けて記載している。
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🏁本編:登壇者の聴講セッションを通じての学び ←下記リンク
🏳🌈サブ:他参加者とのワークや雑談を通じての学び ←本noteがこちら
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1.ワークセッションを通じての学びと気付き
イベントの後段では、『本当は挑戦してみたいこと・変えてみたいことは何ですか?』から始まるワークセッションがあった。個人ワークやグループワークを通じて得た学びと気付きをここでは記載する。
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Ⅰ.「共通の課題を持っている」という認識の大切さ
Ⅱ.「業務が属人化することを防ぐには?」の問いの再定義
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Ⅰ.「共通の課題を持っている」という認識の大切さ
ワークセッションはイベント参加者が予め決められた4名ほどのグループに分かれてワークを進めるスタイルとなっていたが、冒頭に行われたワークに対する説明の中で『課題感が近い人同士を集めています』という一言があったが、この一言が、非常にパワーがある一言であった様に思う。
正直なところ自分自身がイベントへの参加登録をする際の、事前設問に対して「何て回答したか?」は覚えていなかったが、『目の前にいる3名も、何かしら自分と同じ課題感を持っている』と思うだけで、相手への関心が数倍にも高まることを感じた。
日頃、職場でもEOS (Employee Opinion Survey / 従業員意識調査) の結果を土台にして、職場としての改善取り組みを会話する機会があるが、この時にも会話の前段で『同じ職場、同じ様に仕事をしていることから、土台には同じ課題感を持っているはず』という認識を共有出来たなら、より相手への関心を高めた会話が出来るかもしれない。今後の自職場でも参考にしたい。
Ⅱ.「業務が属人化することを防ぐには?」の問いの再定義
自分達のグループでは、お互い課題感を交換する中で『業務の属人化』という観点が共通する課題感として挙がった。そこで、「業務が属人化することを防ぐには?」という問いで最初は会話を重ね始めたが、グループの一人が発した「もっと自分の仕事にも興味を持って欲しい」という言葉から、
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『そもそも、業務が属人化してしまう理由の一端には、お互いへの興味を充分に持てていないからではないか?』
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『お互いに充分な興味を持てたなら、業務を属人化させること自体が困難なのではないか?』
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という観点を捉えるに至った。その気付きを元に再度会話を重ね、「業務が属人化することを防ぐには?」という問いを『周りにもっと興味を持てる組織にするには?』という問いに再定義するに至った。
着目の方向は大きくは同じでありながら、"属人化を防ぐ" という少しネガティブな意味合いを持つ問いから "興味を持つ" というポジティブな意味合いの問いへ再定義できたことが自グループのワークの成果であった様に思う。
2.持ち込みテーマ「新入社員受け入れ」
本イベントへの参加するにあたり、こっそり持ち込んだテーマが『4月から新たに新入社員を受け入れるにあたって、より良い体制を作るには?』という問い / テーマあった。この問い / テーマについては、イベントの休憩中での雑談を通じて、大きく2つの助言を得たので残しておきたいと思う。
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Ⅰ.新入社員へ ”各メンバーの弱み”を見せる場を設ける
Ⅱ.新入社員へ ”気にかけていること" を定期的に示す
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Ⅰ.新入社員へ ”各メンバーの弱み”を見せる場を設ける
これは、新入社員における以下の様な状況を意識しての配慮である。
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「職場の先輩社員の誰もが最初は完全無欠のベテランに見える、、」
「どの方も同じに見え、誰に聞くのが良いのか?も分からない、、」
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もう10年前にもなるが、自分が新入社員であった時のことを思い返してみると、確かに「こんなことを聞いても良いのかな?」、「誰に聞いたら良いか分からない」が質問をする時の大きなハードルであった様に思う。
だからこそ、”各メンバーが他のメンバーに相談している姿” 、"各メンバーが知識的な弱みを見せている姿" に触れる機会を設けることが『新入社員にとっての質問のハードルを下げることに繋がる』という助言であった。
質問のハードルを下げる効果だけでなく、組織/チームのトランザクティブ・メモリー・システム(他のメンバーの誰が何を知っているのか?)にも直接触れる場にもなるという点も魅力的である様に感じた。やってみたい。
Ⅱ.新入社員へ ”気にかけていること" を定期的に示す
これは、新入社員における以下の様な状況を意識しての配慮である。
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「ちょっと聞きたいことがあるけど、今聞いても大丈夫かな?、、」
「忙しそうだけど、後からの方が良いかな、、」
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"直接声をかける"などの具体的な行動を通じ、「自分はあなたを気にかけていますよ」といいうメッセージングを定期的に行うことによって、新入社員から声を掛けるハードルを減らすものである。
確かに、自分が新入社員であったことを思い返してみると、たまたまであっても 挨拶や会話の頻度の減ったり、空いたりした先輩社員へは少し話しかけづらくなっていた様に感じる。
だからこそ、『具体的な行動を通じて "気にかけていること" を定期的に示す』というアプローチは、シンプルながら非常に有効な取り組みである様に感じた。チームメンバーの裏目標として、「少なくとも数日に1度は新入社員に声掛けをする」という設定をしても良いかもしれない。
3.イベント後の参加者との雑談から
イベント後に参加者同士でも交流会があったが、その中の雑談で印象に残った内容を2つ程書き残しておこうと思う。
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Ⅰ.劇的な風土改革も「最初は煙に巻かれる感覚」
Ⅱ.名は体を表すから「上司/上長をあだ名で呼ぶ」
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Ⅰ.劇的な風土改革も「最初は煙に巻かれる感覚」
社内のいちカンパニーで数年間で劇的な風土改革が進んでいるところがあるのだが、そのカンパニーに属する方と話をする機会があった。その方に "自カンパニーで進んでいる風土改革の印象" を聞いた。
「正直、最初の2年間は煙に巻かれる感覚だった」とのこと。現場社員に実感が湧くまで2年かかるというのは、シンプルに驚きであった。この2年という期間は自分も一つの基準として持っておきたいと思った。
Ⅱ.名は体を表すから「上司/上長をあだ名で呼ぶ」
気軽なコミュニケーションを促すために、上司/上長のあだ名で呼ぶ。フランクな呼び方にする。1人の活動から徐々に輪を広げていき、それが職場の雰囲気を変えることに繋がっていたとのこと。
意識的に "そのあだ名を会議の様な公の場で繰り返し使う" ことによって、他の人もあだ名の活用を促していく。話を聞きながら、「ちょっとした勇気はいるが、まさに1人でも始められる風土改革」の具体例であると感じた。
3.ワーク&雑談全体を通して
「リーダーシップ」というキーワードの元に集った参加者同士であったこともあり、ワークや雑談の場でもふとした会話から "気付きに恵まれる機会" が多かった様に思う。また、自分としてもテーマを持ち込むことによって、より有意義な学びの多い機会にすることが出来た。
1つ1つは ”小さな気付き" かもしれないが、少しずつ積み上げることによって、『自分なりのリーダーシップ』を培えるのではないかと思う。仕事や家庭の合間を縫いつつ、偶発的な気付きの機会を日常に組み込んでいきたい。
P.s.
ここまでお読み頂きありがとうございました!最後に個人的な内容になりますが、10名弱くらいのチームのマネジメント/リーダーシップに関して、一緒に試行錯誤できる方と繋がりたい 想いがあります。もし、置かれている状況や課題感などが似ている方がいれば、お声掛け頂けると嬉しいです ^^
(筆者自身のマネジメント歴はまだ半年で、めちゃ駆け出しです)