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近所に新しく出来た 爬虫類ショップ の収益モデルが興味深かった話✨

先日、家族で出掛けた爬虫類ショップの収益モデルがとても興味深かったので整理しながら備忘録的に書きたいと思います💡

1.どこにある爬虫類ショップ?

今回家族で出掛けたのは、以下の爬虫類ショップです!
(家族構成:夫婦&6歳・4歳・2歳、子供はみんな元気一杯の男児 "笑")

(HPトップページのチャプチャー)

「爬虫類との密な触れ合いが出来るらしい」との話を聞いて、足を運びました!入場するのにお金がかかる形になっていたので、爬虫類ショップというよりは、ちょっとした触れ合い動物園みたいな気持ちで遊びに行きました。

(料金形体などはこちらのnoteの文中でも紹介してしますが、上述のHPにもちゃんと書いてありますよ~)

家族5人で訪れて、スタッフさんの手助けと共に1時間強の間、さまざまな爬虫類との触れ合いを行い、最初は怖がっていた子供たちも、最終的には慣れて触れるようになり、大満足な時間となりました!

と傍からみると、シンプルに魅力的な爬虫類触れ合いショップなのですが、端々でのスタッフさんの会話を繋げていくと、面白い収益モデルが浮かびあがってきた(気がする)ので、noteにまとめてみたいと思います。

2.爬虫類ショップの収益タイミング

今回訪れた爬虫類ショップがお客さんから収益を上げるタイミングは基本的に以下3つの様でした。

<収益をあげる3つのタイミング>
 
その①:お客さんからの滞在料
 その②:お客さんからのエサやり体験料
 その③:お客さんへの生体販売(および以降のエサ代)

以降では、上記3つのタイミングをキーワードにしながら、見聞きした内容や感じた内容を元に整理してみたいと思います。

その①:お客さんからの滞在料

生体を売ることが目的であれば、出来る限りお客さんに来てもらうのが良い様に思いますが、こちらのペットショップは冒頭紹介した通り、滞在料を取るスタイルになっています。

1人あたり30分、500円。3歳以下は無料。僕らは5家族(1人は2歳)はハマりにハマって、1時間半ほど滞在したので、そこにいるだけで実は6000円払いました。※エサやり体験まで含めて6700円(笑)

最初は1時間弱の4000円に留める予定だったのですが、ついつい長居してしまいました~ ちなみに、ペットショップの現場スタッフさんは1名でしたので、スタッフさんの人件費+αくらいはpayかも?(たぶん)

とは言え、沢山の生体との触れ合いを通して、爬虫類の印象が変わる程に爬虫類に魅力を感じましたし、子供たちもとても満足していました。そんな貴重な経験が出来たことを考えると、この金額は全然高く感じなかったです。

(イグアナの手乗り体験♪ この後首元まで登ってきてくれました "笑")

そして、振り返りながら感じたのは、「滞在料を払っていることで、お客(僕ら)自身にも "出来る限りしっかり生体と触れ合おう" という思いが生まれる」ということです。

当日は10種類以上の整体と直に触れ合いに行いましたが、無料で訪れることが出来る場所だったら、スタッフさんへの遠慮もありながら家族揃って「今日は見るだけで良いわ~」「ちょっと触るだけで良いわ~」と、一歩引いた感じになっていたと思います。

そこそこす滞在料を払っていることにより「お客を触れ合いに対して能動的にさせる(スタッフへの遠慮を無くす)」という体験を生んでいる様に感じました✨

その結果は僕ら家族は「爬虫類ってちょっと怖いよね~」から「まったりした動きでどことなく愛嬌があって可愛いね」と印象が変わるまでにいたり、「犬や猫までは難しいけど、カメレオンとか小さめの生体だったら買ってみたいかもね~」とウキウキと会話するまでに至りました (笑)

今はヤドカリやゾウムシ、カブトムシなどなどの生体を自宅では買っており、そのステップアップとして爬虫類が一気に選択肢に入ってきたような感じです!

その②:お客さんからのエサやり体験料

こちらのペットショップではもちろんエサやり体験も出来ました。あげられるエサの種類は以下の3つ。

🥬小松菜  1束(100円):イグアナやカメなど
🦗コオロギ 5匹(100円):イグアナ
🐁マウス  1匹(500円):ヘビ

今回僕ら家族は、小松菜2束とマウスを1匹をあげてみることにしました。マウスについてはかなり迷う部分がありましたら、そこそこの滞在料を横目に「せっかくだからあげてみよっか」という雰囲気になった中での一歩でした。ここでも滞在料効果を感じる次第です。

マウスのエサやり体験においては、スタッフさんとの会話が印象的でした。

「ヘビはマウスを1匹上げれば1週間エサあげなくても良いんですよ~」
「エサやり状況からいくと、エサを食べてくれそうなのはこの子ですね」

会話の内容から察するのは「少なくともヘビに関しては、お客さんによるエサやり体験で、エサを全て賄えていそうだな~」ということ。むしろ、エサを食べてくれるヘビが残っていたことを幸運に感じるくらいでした。

(マウスの丸のみをほぼ終えたヘビと、夢中でシャッターを切る息子)

なお、ヘビのエサやり体験は控えめに言ってもめっちゃオススメです!
「こんなに素早い動きで獲物に飛び掛かるのか!」「こんな感じで獲物を締め付けるのか!」と、とても貴重な観察体験ができると思います♪

スタッフさん曰く「ヘビにエサやりできる場所なんてほぼないですよ~」とのこと。※マウスは冷凍保存状態で、それをお湯で解凍したものをあげます

そして、ヘビへのエサやり体験と比べると、"イグアナなどの他の生体に小松菜をあげること" がとても簡単なことに思えてくるから不思議です。大人でも一瞬躊躇するくらい大きいイグアナもいたのですが、子供たちも感覚が麻痺したのか(笑) 積極的にエサやり体験を楽しんでいました♪

(体長50cmオーバーのイグアナへのエサやりの図、リアルでみるとかなりデカい)

振り返ってみると僕ら家族には、
 [1] (滞在料の後押しで)ヘビのエサやり体験にチャレンジする
 [2] 生体へのエサやりに対する感覚が麻痺する
 [3] 麻痺によって他の生体のエサやりも一層楽しめる
みたいなことが起こっていたかもしれません(笑)

小松菜に関しては、先に記載の通り今回は2束購入しました。値段的にはそれほどですが、量としてはそこそこです。訪れる人がこれだけエサをあげていれば、「前述のヘビだけでなく、イグアナなどの生体においても、エサの大部分を賄えているのではないかな~」と思ったりする次第でした。

小さめの生体に関しては、小松菜を手で小さく千切ってあげる必要があるのですが、それもスタッフさんが自分の手でやるとなると、そこそこ手間/工数がかかる作業ではないかと思います。

でも、エサやり体験とすることで 滞在料を払っているお客さん が小さく千切ってちゃんとあげてくれる訳ですから、上手く出来てますよね~✨
(スタッフさんとお客さん、共にWin-Winですよね~)

その③:お客さんへの生体販売(および以降のエサ代)

ペットショップですので収益の柱は生体販売かと思います。店頭では各生体の値段を掲示していない中ではありましたが、スタッフさんの話を踏まえると数万円~数十万円までの生体を取り扱っていることが分かりました。

生体の値段が露骨に書いてあると、特に値段が高い生体に対する触れ合いでは気を遣ってしまう(もしくは遠慮してしまう) のが人の性かと思うので、そのあたりに配慮した対応ではないかと勝手に推察しています💡

ちなみに飼育初心者にオススメしているのは、2万円弱のカメレオンとのこと。飼育用ゲージも、その場で必要十分なものが3000円から購入でき、3万円程あれば生体の購入から飼育環境の準備までできる様でした。

もちろん「めっちゃ安い」という訳ではないですが、生体との触れ合いを通して爬虫類への魅力を感じた僕ら家族にとっては、【購入】に舵を切るには十分な金額である様に感じました。(注:まだ買ってない 笑)

(こちらが飼育初心者向けのカメレオン、妻の方に乗ってます "笑")

本ショップで生体を購入する魅力について、スタッフさんが簡単に説明してくれたのですが一言で説明すると

 「どの生体も人馴れしているのでお世話が楽しいですよ ^^」

とのこと。ここまでのnoteを読んでくださった方は感じてくださったかもしれませんが、どの生体も
 👉近づいても逃げていかないのはもちろんのこと
 👉初対面でも、自然と腕の上に乗ってくれるし
 👉肩の上に乗せても全然怒らないし、むしろ登ってきてくれるし

という感じで、本当に人馴れしていました♪

スタッフさん曰く「お客さんとの積極的な触れ合いを通し、取り扱っている生体には "人間は怖くない (人間は危険ではない) " ということを刷り込んでいる」とのこと。

"この点の方針はペットショップによる"ということを前置きしながら、人馴れしていない生体を購入してしまうと、せっかく飼っても人が近づくと怒るために、結局鑑賞するだけに留まり、爬虫類の魅力を感じきれないことを踏まえながら、

 購入後のお客さんの体験を最大化することを狙って

購入前の生体においても、積極的に人との交流を持たせることを行っている旨を語ってくださいました。

対応して下さったスタッフさんは爬虫類のプロのブリーダーの方だったのですが「爬虫類はハマるとホント沼ですよ(笑)」と笑いながら語る姿に "爬虫類への大きな愛" と "爬虫類の魅力を知って欲しいという強い想い" を感じる次第でした~

ただ、このスタイルを取ることに対する手間やリスクもあるとの様子。

例えば、最初はどの生体も人を怖がる のでまずはスタッフさんが繰り返し接触を図ることにより人に馴らしていくとのこと。お客さんと触れ合いができる状態まで、早ければ1週間、長い場合だと1ヵ月程とのことでした。
(結構、根気がいりそうですよね~、感謝です✨)

また、エサやり体験に関しても、例えばヘビはエサやりの中でうっかり怖がらしてしまうと、1週間くらいエサを食べなくなってしまう とのこと。
(地味に結構なリスクですよね 💦)

子供はまだまだ小さいので、実際に飼うかどうかについてはもう少し気長に検討する予定ですが、もし購入に踏み切る場合には 爬虫類の魅力を僕ら家族に教えてくれた、そして人馴れした魅力的な生体を扱う こちらのショップに足を運ぶと思います♪(もう一度、HPリンクを貼っとく)

(この上目遣いがとても愛らしい💕笑)

なお、生体(爬虫類等)のエサを購入することが目的の来店となる場合は、滞在料は掛からない様でした(各種生体の傍らで、エサ用のコオロギがめっちゃ飼育されていてビビりました "笑")

3.収益モデルを図解で俯瞰する

ここまでのnoteでは、こちらの爬虫類ショップが収益をあげる3つのタイミングを軸にしながら興味深かったポイントを紹介させてもらいました♪

<収益をあげる3つのタイミング>
 その①:お客さんからの滞在料
 その②:お客さんからのエサやり体験料
 その③:お客さんへの生体販売(および以降のエサ代)

これを図解として勝手に整理すると以下の様になるのではと思います!

(爬虫類ショップの収益モデル ※note著者目線)

★ステップ①
ショップでの密な触れ合いやエサやりの機会を通じ、爬虫類に興味がある潜在顧客を育てつつ、その間も滞在料やエサやり体験料で一定の収益あげる。

★ステップ②
取り扱う生体を "お客さんとの触れ合い" を通じて、"より一層人に馴れた状態" に育てていきながら、生体の価値・魅力を高めていく。

★ステップ③
人馴れした生体の価値・魅力に魅かれたお客さんが生体を購入する。そして、自宅での生体との密な飼育体験を通して、より一層爬虫類の魅力に魅かれていく。(そしてまた購入する ^^)

★ステップ④
その傍らで、潜在的な顧客も繰り返しの来店&触れ合いを繰り返し、爬虫類の魅力が浸透する中で、生体の購入者にレベルアップしていく。

ーーー
それぞれのステークホルダーがお互いにWin-Winの形で素敵に繋がった収益モデルの様になっている様に感じます。(僕ら家族もまさにこのモデルの一部に乗ってしまった様に思います "笑")

p.s.
お金を払って滞在するお客さんが、エサやりなどに追加でお金を払いながら爬虫類の魅力に気付いていき、その中で飼育する生体は人馴れして価値が高まり、価値が高まった生体は買い手の元に引き取られ、そしてその買い手は更に沼にハマっていく

何だか、noteを書きながらこの収益モデルに最強感を感じた次第でした。
(その裏でお客には見えない様々な苦労があるのかとは思いますが)

4.最後に

と、見聞きした内容や自身が感じた内容を元にまとめてみましたが、どこかしら興味を持たれた方がいれば、一度足を運んで体験してみてはいかがでしょうか? きっと素敵な爬虫類があなたを待っています (笑)

(岩場でのんびり日向ぼっこしながら待っている、、、かも?笑)

最後まで読んで頂きありがとうございました♪ ^^

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