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皇の時代は始まっていた。


今朝も暖かい。
通勤電車の車内は割と空いていて、ひとつ前の席、向かいに若い女性が座っていた。たぶん二十代半ば。今日みたいな暖かい日はウールじゃなくて、ベージュのトレンチコート。白いデカマフラーをフワッと首に巻いている。

膝の上でマックブックを開いて、俯きがちに何か作業をしていた。そのきちんと描かれた眉も綺麗で、控えめな化粧もいいし、濃いめのブロンドをきっちり後ろで一つにまとめていたのも、清潔感があってよかった。

その女性がすごく美しくて朝から幸せになった。

美しいものは、人を幸せにする。

美しい景色、美しい建築物、美しい肉体、美しい言葉、美しい音楽、美しい洋服、美しい形に焼き上がったパン、美しくデコレーションされたケーキなどなど。
本当に美しいものに出会えるのは稀で、だからこそ、目にすると、幸せになる。

それはさておき、私は九星気学の先生経由で知った、小山内洋子著「皇の時代」という本にかなり感銘を受けて、2度読んだ。また、近々読むと思うが、
とにかく帯の言葉がすごい。

「真剣に生きないでください!」

皇の時代(小山内洋子著)

私がこの本でロックオンされた言葉は「魂職」で、これは、生まれた目的であり、人生で自分にしかできない役割、つまり職業である。

皇の時代では、これを活かして人生を楽しむことで、その結果として世のため人のため、自然のためになる。
と、本書で語っている。

そして、魂職に就いたら、相手から依頼があるまで待つことが大事で、売り込みはしない。ただ、ネット上に「私は〇〇をしています。これはいくらです。ここに振り込んでください」と言うだけ。

それで、集客を一所懸命しなくても、自然と声がかかるらしい。

そういう意味でも、「真剣に生きないでください!」なのだが、それが今日、現実に身に起きてしまった。

私が日本語を教えている、あるドイツ人兄弟の母親が、子供が勝手にレッスン日を忘れてすっぽかして(ドタキャンはレッスン料が発生する)、その分を勝手に差し引いてレッスン料を振り込んだりする面倒臭い人である。
メールの返信も遅いし、もう、この子たちに教えるのは嫌だな、子供はいい子だけど、この親とのやりとりでストレスだし……と思っていた矢先のこと。

その母親から、兄の方が色々忙しいので辞めたいが、弟の方だけ続けさせたいがどうすればいいのか?との問合せがあった。

お、タイミングがいいから、ここでグループレッスン料ではなく、マンツーマン料金を高めに設定したら「値上がるなら、続けません」と、弟も辞めてくれる方向にいくのではないか。

そう考えて、今までの18ユーロを25ユーロ(強気)と提示、そして、レッスン料も完全前払いの念押しの一筆を加えたメールを出した。
相手からの「そんなに払えません、辞めます」という返事を期待して。

ところが、速攻「あ、じゃあ、それでお願いします」と返信が来た。
なんか……複雑。
今月の手帳には、他の子のレッスンはすでに予定を加えていたが、その子のレッスンの曜日だけは空白にしてあっただけに、そうか。やるのか……。と、まあ希望以上の収入にはなるのだが、そうか……これなのか、皇の時代の動きは。
と、内心驚いた。


「日本語レッスンのお知らせです。値段は1時間25ユーロです。最初のレッスン日までに、ここに振り込んでください」

いやはや、しかし、まさにこれが受け入れられたとは。

私は占い業もしているので、日本語教師が魂職だとも思えないのだが(できるから、やっているだけ)、人に頼まれているあたり、魂職の一つでもあるのだろうか。




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