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AIに乗っ取られる
先日、noteにて、chatGPTを使ってドイツ語を独学している方の記事を読んだ。
その記事では、chatGPT4.0に動詞の変化をリスト化させていたものが添付されていたのだが、ある単語が間違っていた。
一応、私が間違っていることもあると思い、ドイツ人の旦那に見せたら、「この動詞、200年前とかに使われていたかもだけど、今は使わんよ」という返事だったので、それを正しいと思って覚えても通じないかもしれない。
私もchatGPTをたまに利用するが、まず信じない。
先ほども、本のあらすじを書かせようと思って、手始めに村上春樹氏の著名な作品について聞いてみた。
さて、その回答が以下である。
申し訳ありませんが、村上春樹氏の作品「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」という作品は存在しません。おそらく、二つの異なる作品を混同されている可能性があります。
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」は、村上春樹の短編小説集「ハードボイルド・ワンダーランド」と「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の2つの作品をひとつにまとめたタイトルで、村上春樹作品の中には、それぞれ個別の作品として収録されています。
ご質問の中で、もう一つの作品については「世界の終り」という村上春樹の作品を指しているのかもしれませんが、詳細を正確にお伝えするためには、どの作品を指しているのか、もう少し具体的な情報が必要です。
いやいや、わけわからんこと言わんでよ。
と思い、2回聞いたけれど2回とも「そのような作品は存在しない」と言われて私はちゃぶ台をひっくり返したい衝動に駆られたが、ちゃぶ台がないので代わりに匙を投げた。
あと、その前にも、「ナインスゲート」の作者をアメリカ人作家と言ったり、(スペインが正解)、「スカラムーシュ」の作者をフランスの作家とほざく始末。(イギリスの作家である)
私のように、疑り深い人間なら、ちょっと他で調べてその誤りを見つけられるかもしれないが、本当に楽してレポートを書かせよう、とか、ブログを書かせよう、と思う人はAIが出してきた原稿を果たしてどこまで綿密に確認するだろうか。
ある意味、その誤情報が広がれば広がるほど、真実が逆転して誤情報が真実と認められてしまうかもしれないが、それってAIに乗っ取られたと言えないか。
あと、人間の脳ってすぐに怠けようとするから、文書作成など面倒臭い仕事をAIに任せれば任せるほど、脳は萎縮していくわけで、AIの学習機能が高くなって人類が乗っ取られるとかそういうことを心配するよりも先に、まず人間の思考能力がどんどん落ちてAIに頼らざるを得なくなる未来の方が近いんじゃないかという気がしてくる。
脳の学習機能といえば、最近の私はドイツ語や英語をブラッシュアップしようと頑張っているので、日本語を読む機会がめっきり減り、ゆえに日本語の読解力が落ちた。
それを強く実感したのは、最近村田沙耶香さんの「地球星人」を読んだ際に、
ポハピピンポボピア星という単語が出てきたのだが、全然それが頭に入らなくて、その単語が出てくるたびに、読むのにつまづいてしまう自分に苛立った。
しかし、氏の本があまりに面白く、これなら英語学習にと英訳本を購入。
もちろん、そこで件の「ポハピピンポボピア」は「pohapipinpobopia」とローマ字表記である。
それが、すっと頭に入った。
あまりにも自然にすっと入って、あの日本語で苦労したのはなんだったんだと、びっくりした。
だから、今年はもっと日本語の勉強も頑張ろうと思う。
AIに人生乗っ取られないよう、脳のトレーニングはずっと継続したい。
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