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東大女子が見た青年海外協力隊 【ミクロネシア便り】Vol.4 Week1

ご覧いただきありがとうございます。

こちらに来て早5日が経ちました。初めての週末を過ごしているので、最初の1週間を振り返っていきたいと思います!


近いようで遠い私の任国

ミクロネシア連邦の首都のあるポンペイ州には、羽田→グアム(乗り継ぎ)→(隣のチューク州に途中停車)→ポンペイ州、と直行の距離を考えればそれほど遠くはないのですが、延べ15時間程度の旅となりました。

グアムの空港で「もう2年間で最後かも」と思って朝4時に寄ったバーガーキング。実際にはハンバーガーならポンペイ州にはいくらでもあった。マックとかはないけど。

お昼過ぎにポンペイ国際空港に到着。今は雨季なようで、着いた瞬間にジメジメとした蒸し暑い気候に迎えられました。

向こうについて車の中から初めて撮った1枚。曇ってたけど念願の南の島

私は今まで東京にしか住んだことがないため、さてどうやって生きていこうかとお迎えに来ていただいた車の中から外の街並みを眺めていたのですが、海が大好きな私にとっては念願の南の島暮らし。前向きに頑張っていかないと、と思ったところでホテルに到着。初日はSIMカードの受け取りなどで終わりました。

オリエンテーション

さて次の日からは本格的にJICA事務所でオリエンテーションが始まりました。生活規則や安全管理や健康管理、ミクロネシアの文化に関する講義や銀行口座開設、外務省へのご挨拶など、この国で日本のボランティアとして働くために必要な手続きをたくさん済ませました。

これからめちゃくちゃお世話になる予定のJICA事務所。

日本との時差は2時間なので大したことはないはずなのに、なぜか最初の4日間は四六時中眠くてたまりませんでした。冗談抜きで毎日12時間寝ていました。信じられないくらい健康な暮らし。暑いとそれだけで体力使うんですかね。
自分は小学校の先生として赴任するので、実際に働くまでにもう少し体力面含め準備を整えたいところです。

とにかく野菜がない

私は約2週間後に自分の配属先のあるヤップ州に移動予定(私の任地は首都のある島ではない)で、それまでは近くのホテル暮らし。
はじめてのひとりぐらしin Micronesiaということで何を食べようかとワクワクしていたのですが、この国、食事にそんなにレパートリーがない、というか日本は食事のレパートリーが豊富すぎる!!

ある日の夜ごはん(見た目より大きい、ビッグマッ○もびっくり)
ある日の昼ごはん(見た目の3倍くらいのクッキー)

訂正します、レパートリーがないというか、野菜がないんですね。
湿度が高すぎるからなのか、あまり野菜を育てる農家さんがいないため輸入品頼りなことが多く、船が来るタイミングでしかスーパーには豊富に並ばないそうです。
そうすると日本のように惣菜が豊富なわけでも、お弁当の中に緑黄赤のような彩りがあるわけでもないので、必然的にパン・米・カップ麺・芋みたいなラインナップになるわけです。
ホテル生活で自炊ができない中で食事を取ろうとすると、スーパーに並んでいる既製品は基本的にカップ麺かパン(それか時々出店で運よくゲットできるお弁当)。どうやってビタミンを摂取しようかしら…(とりあえず冷凍のブロッコリーを爆買いしました)
ただミクロネシアの食事はパンもお弁当もどれもとても美味しいです!日本人は好きなテイストが多いと思います。

地元の商店。お菓子は日本のものも多い。

ちなみに物価は日本よりは高めです。島プライス。

簡単にお腹を満たすためにはパンとかカップ麺を選択するのが安い、という状況を考えると、この国の高い糖尿病や肥満率といった話もある程度合点がいくのですが、その話はまた今度にします。

怖いのは人ではなくて犬

一番この国に来て驚いたのは、人がとにかく優しいこと。
すれ違っても、車に乗っていても、遠くからでも、目が合うとどなたでもにっこりと微笑んでくださいます。
また誰も声を荒らげたり、大声で騒いだりしているところを見ません。町中穏やかで落ち着いた雰囲気を感じます。
治安面に不安を感じていた私にとってはとても安心できる国でした。

じゃあ昼も夜も別に怖くないじゃん、と思われるかもしれないんですが…
この国で本当に怖いのは人ではなく、犬。犬。犬です。

生まれたから犬を怖いと思ったのは初めてなのですが、この国では非常に野犬(という名の実は首輪のない飼い犬らしい)が多く、凶暴なんです。歩いているとあちらこちらに野犬がいてこちらの様子を窺ってきます。
狂犬病はないと考えられているものの、野犬に噛まれる被害が多発しているみたいです。しかも夜になると野犬が集団化して吠え出すので、恐ろしくて歩けるもんではありません(経験済み)。
どれほどかというと、自転車に乗りたいと思っても野犬が追っかけてきて漕ぐどころではないとのこと。えどういうこと??

初めての週末

そんなこんなであっという間に週末。週末はオリエンテーションはお休みです。
同期の元気な男性隊員方は連れ立って朝からハイキングに出かけていきましたが、私にはそんな体力はなくホテルに引きこもって15時間睡眠を貫きました。眠たかったら寝る、という生活は意外と時間に追われてばかりの日本ではできなかった気がするなあ。

高い建物がなく空が広くてとても綺麗な雨上がりの夕方、虹も時々見られます

人生で一番レベルに睡眠をとって同期みんなに「ここ来てから一番顔色がいい」とまで言われて整った日曜日、海にボートで連れて行っていただきました!

真っ青な海
浅瀬がエメラルドグリーンの綺麗な珊瑚礁

少し潜るとたくさん綺麗な魚が見られて水族館みたいでした。日本では考えられない海です。東京湾とは違いすぎる。

この国唯一の世界遺産であるナンマドール遺跡にも、首都隊員でない私はあまり今後行ける機会がないかもということで、見学に行かせていただきました。

ミクロネシア唯一の世界遺産であるナンマドール遺跡。
王朝の栄えた5-16世紀をかけて建造されたそう。珊瑚でできたいくつもの人工島の上に玄武岩が積み重ねられていますが、どこから切り出されたのか、運ばれたのかは未だに謎に包まれています。

協力隊員のお仕事はあくまでボランティアとして要請内容を全うすることなのですが、束の間の週末を楽しませていただきました。

来週からは隣のチューク州の同期は首都から移動したり、ポンペイ州の同期は街中のアパートに引っ越したりと忙しくなってくるのですが、私だけはまだ飛行機がなくホテルステイ予定なので、もう少しまったりと準備を整えていこうかと思っています。

コメントなどいただいた方、ありがとうございました。また更新するので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

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