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第1回 トリッカーズ190周年記念モデル

今回紹介する靴は、
トリッカーズの190周年記念モデルです。

こちらは2020年に購入しました。
購入日の写真です。

ラストナンバーです。


190年の記念スタンプ。現在では見る影もなく。


シンプルなプレーントゥで、トリッカーズらしい堅牢な外見ですね。
色は深いこげ茶色(日光の下ではチョコレートブラウン?)


シューツリー入りの状態。


コバの雰囲気もザ・トリッカーズ。


ほんの少し削れたコバが目立つときは、モウブレイのダスキーブラウンで補色してます。
使われている素材は、全てイングランド製とのことで、昨今のご時世を考えると非常な贅沢な作りでした。


1.ん・・・?コンビ?

甲とそれ以外の部分ではシボの表情が違っています。
踵やくるぶし辺りは荒々しいですね。

改めて3か所見比べて見ると差がすごい!

一方、甲の部分は細かいシボシボになっています。

びっくりするほど差がありますね。

この質感の違いがとても好きです。

購入時に店員さんに確認したところ、同じ革だということでした。
その部分に適した革を使ったということなのでしょうか?
イギリス本店の方にいつか聞いてみたいですね。

2.気合入れ過ぎでは?

この靴、ライニングの革がべらぼうに良いんです。

びっくりするほどふわっふわのライニング。

同じトリッカーズのブーツと比較したら、一発で分かります。
半年前に最後のカントリーブーツとして買った一足よりも、圧倒的に良いんです。
僕は『利きトリッカーズのライニング』をやったならば、これだけは正解できる自信があります。
そうでなくても、トリッカーズを愛用している方なら一発で正解できると思います。
「いや、おかしいでしょ。」というコメントが出ること請け合いです。

正直この質感は、ジョンロブかタニノクリスチー並みじゃないかと勝手に思っています。
もしかすると2000年よりも前、ウン十年も前のライニングの質感がこんなだったのかもしれません。

本当にふわっふわなので、靴下なしで足首にぴったりと付けておきたいくらい良いライニングです。

ちなみにこの部分の質感も良いですよ。

ペロペロで良い感じのラフさ加減

3.そういえば、の足首周り

トリッカーズの魅力の一つに、革が少しずつ柔らかくなり、関節部分の動きに合わせて皺が出来ていく、といったことがあると思います。
皆さんも履き始めは、ぎゅうぎゅう音が鳴ったり、動かしづらかったりといった経験がありませんか?
僕も一足目のカントリーブーツがそうでした。前述の新入りカントリーブーツも同様です。

でも、この190周年モデルは違いました。
前述のライニングの影響もあるのか、馴染ませる時間がなかったんです。
始めから数年経ったような柔らかい履き心地。
ワイルドな見た目のシボが、足の動きに合わせてくれたのでしょうか。

意識してこなかったけれども、三年半の成長具合です。


そもそも表の革自体が、手袋に使われるような革を作っている会社のものらしいので、その影響もあるのでしょうか。
「本当にお前トリッカーズかよ!」と言いたくなるくらい不思議な感覚です。

4.足の指うにょうにょ

個人の感覚ですが、
190周年ラスト>シューズのラスト>ブーツのラスト
で指の自由度が違っています。
トランピングブーツ(山登り用)ってことのなので、こういう作りになっているのでしょうか。
このブーツを履くときは厚めの靴下を履くので、指の部分にゆとりがあると個人的にとても快適です。

5.経年変化

カンヌキと靴紐の周辺に微妙な変化が出ていますね。

現状ここが一番変化がありました。

自分的に定番の内側。

将来はまだら模様っぽくなりそうな予感。

6.終わりに

恐るべしオールイングランド製って感じです。
トリッカーズ200周年には、これを履いて本店で200周年モデルを購入する、というのが現在の野望です。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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