【アメリカ・学校ボランティア日記 Vol.25 小学校最後のボランティアと息子のサバイバル 】
こんにちは。アメリカ在住主婦 Kayです。
こどもたちが楽しそうなアメリカの学校で、
「先生たちの余裕」を支え、
コミュニティを作っている
「学校ボランティア」が日本でも広がり、
愉しい学校が増えると良いなと思い、
アメリカでの学校ボランティア経験について
発信(毎週金曜日更新)しています。
今日は、今年度最後の
息子のクラスでの図書館ボランティアでした。
いつも通りの図書館での貸し出しボランティアは
終わったのですが、息子は、アメリカの
小学校最終学年(5年生)なので、
息子の小学校最後のクラスボランティアかと
思うと、なんだか感慨深くなりました。
そこで、今回は、息子クラスのボランティアと
息子の小学校生活を少し振り返ってみたいと
思います。
息子は4年生の12月に渡米し、
英語はほとんどできない状態で、
近くの公立小学校に通い始めました。
1.はじめてのクラスボランティアの思い出
息子のクラスでの初めてのボランティアは、
ランチの見守りボランティアでした。
雨の日のクラスボランティアで、こどもたちの
ランチ後の遊びを見守るというものでした。
クラスにいくと、先生がその日は教室に残って
いて、「XXのお母さんです。」と
みんなの前で紹介してくれたので、
「いつもXXをクラスの仲間に入れてくれて、
ありがとうございます。
とても感謝しています。」と挨拶したことを
覚えています。
息子が英語もできない中どうランチ休みを
過ごしているのか心配しながら、
こどもたちの様子を見守っていると、
近くの子が息子に話しかけてくれていました。
息子は英語が聞き取れていないにも関わらず、
優しい調子で分かりやすい単語で話してくれて
いるのです。
もう、なんというか、その優しさに、
ただただ感激してしまって、
母は涙が出そうになっていました。
クラスの人気ものだったその子は、
その後も息子を色々と助けてくれ、
いたずらも色々一緒にしていたようですが(w)、
今も息子と仲良しでいてくれています。
2.息子のクラス・サバイバル
息子は、
ほとんど英語ができなかったので、
最初のころは本当にしんどそうでした。
宿題は私と一緒に取り組むことができるので、
分からない部分は時間をかけて説明できるため
まだ良かったのですが、学校にいる間の授業は 自分でどうにかしなくてはなりません。
そんな息子がクラスでサバイバルしていく
ために、意識してやっていたことは、
以下の2つだったようです。
① 真似をする
クラスメイトや先生が言っていることが
完全にわからなくても、見ていれば分かるからと
授業中のやることは、クラスメイトの完コピで真似をしていたようです。
「本当に、百聞は一見にしかず、なんだよ。」と
よく話していました。
この経験により、人に対する観察力があがったように思います。
② クラスメイトに助けを求める
自分が一人でやり切れないことは
クラスメイトに助けてもらっていたようです。
例えば、ライティングの授業で困ったときは、 先生に出す前にクラスメイトに内容をチェックしてもらったり直してもらったりと。
恥ずかしさはあったかと思いますが、
「背に腹は代えられない。」状態で、
必死だったのだろうと思います。
アメリカに来て様々な経験をしてきましたが、
息子の生活の中心にあった「学校」で、
「どうやって、どうにか やってきたのか?」が
一番の息子にとっての学びになったの
ではないかなと思っています。
どのように、息子が英語を学んだきたのかは、
こちら。
3.卒業(進級)と達成感
そんな感じで、最初はどうにかこうにか、
サバイバルしてきた息子が、
昨日、小学校で受講していた
「English Learner向けのクラス(英語が
第二言語のこどもたち向けの英語学習クラス)
を卒業することなった」との嬉しいニュースを
伝えてきてくれました。
「もう十分英語が話せるようになったから。」
と担当の先生から言われたようで、
本人も達成感を感じているようです。
この6月で小学校を卒業し、
夏からは中学校(アメリカでは、6年生から
中学校になります)に進む息子。
この1年半のことを思い返すと、
じんとこみ上げるものがあります。
中学校からは、所属クラスもなくなり、
選択授業も始まり色々あると思うけれど、
ジタバタしながらも、道を見つけていって
くれるはず。
中学校では、
もうボランティアでこそっと応援しにいく必要も
なくなるかもしれないなと思うと、
少し寂しさも感じる、
小学校最後のクラスボランティアでした。
今回もここまでお読みいただきありがとう
ございます。
それでは、また来週金曜日に。
みなさま、よい週末、ゴールデンウィークを
お過ごしください。