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連載 第4回!サラリーマンがゼロからの革靴作り! 〜靴教室編〜


こんにちは!
かわの ゆーたです!

靴作りnote、3週間ぶりの更新!
遅くなってすみませんw

実は毎回下記にて投稿してる"本連載の想い"に共感頂ける方がいまして!

・そもそも靴って自分で作れるんだ!
・あ、ここの工程面白そう!やってみたい!
・ここの修理ぐらいなら、今後自分でやれるかも?


『靴作りPJ』


というものを立ち上げてしまいました!!
具体的な活動内容はこれからですが、

実際に靴を作りたいと思った人にとっての、
『入り口』であり、『居場所』であり、『切磋琢磨するライバルと出会う場』であり、『困った時に頼る仲間がいる場』であり…

といった場を作っていきたいと思っています!

現在サイトも作成していますので、またプロジェクト状況はご報告します!

Twitterでも情報発信してますので、もしよかったらそちらもご覧ください!

Twitterはこちら



さて、今回は前回縫製が完成した、靴の甲側の革を、実際に木型に合わせて『吊り込む』作業工程になります!

これが、

こんな感じになるまでです!

※連載状況はこんな感じ

・プロローグ 〜靴作りを始めたきっかけ〜
・第1回〜採寸、革裁断〜
・第2回〜甲革(アッパー)縫製①〜
・第3回〜甲革(アッパー)縫製②〜
第4回〜吊り込み〜 ◀︎今回の記事
第5回〜底面圧着〜
第6回〜踵の積上げ・仕上げ〜エピローグ

ではでは、早速本文に入っていきましょう。

今回の目次

①中底の準備
②かかと側の吊り込み
③つま先側の吊り込み



第4回〜①中底の準備〜


まず今回作っている靴は「セメント製法」といわれる製法で、靴底をボンドで圧着する形なので、縫い合わせはしません。ちょっと後で縫った時の写真も紹介しますね!

まずは中底の型紙を元に、使う革を切り出します。

切り出した後は、完成した後に足を入れる方の表面を滑らないように、ガラスで削ります。

そしたら木型に打ち込みます。3点に釘打ち!


本当は中底の革を水で濡らして柔らかくしてから釘打ちし、ゴムチューブなどで木型ごとぐるぐる巻きに。木型の底の形に合いながら乾くようにするためです!

※そして、手縫いで底をつける時はこんな感じの加工をしますが今回は省略!




第4回〜②かかと側の吊り込み〜

中底の準備が終わったらいよいよ吊り込みを始めます!使う道具は『ワニ』というもので、革を引っ張る機能と釘を打ち込むトンカチの機能を併せ持ったものです!

2つの道具をいちいち持ち替えてると非効率なので、1つの道具で扱えるようになったようです。ちなみに、それぞれ革を掴める幅が違うため、広めに掴みたい時、細かい部分を掴みたい時で使い分けたりしています。


そして、靴のかかとには芯と呼ばれる素材が入っていて、型崩れを防いでいます。これも一旦濡らしてボンドをつけてから、表と裏の革の間に入れます。乾くとその形で固まっちゃうので、かかと側の吊り込みを急いで終わらせないといけません!

いよいよ始めますよ!
まずはつま先側をざっくり3点ほどで吊り込み、

その後に、かかと側を吊り込みます。

革を掴んでテコの原理で引っ張り、その状態を手で押さえて、釘を打ち込んで止めます。最初は釘を取ろうとして革が緩む繰り返しで結構苦労しましたが、途中からは楽しくやれました!

また、履き口が緩くならないように、内側のライニングをしっかり引くことが重要です。


等間隔で吊り込むために、ざっくりとポイントを止めて、その間を埋めていく感じですね。初めての吊り込みはこんな感じでした。

上から見るとこんな感じ。


そして圧着なので、革を接着剤で中底に固定して、順に釘を抜いていき、こんな感じでまとまります。



第4回〜③つま先側の吊り込み〜


つま先側は仮止めだったので一旦釘を抜きます。

そして、まずは内側の革、ライニングだけを引っ張って吊り込み、接着剤で止めます。

そして、表の革をめくりあげ、つま先側に入れる芯材をセット。こちらは濡らすと餃子の皮みたいになる素材で、乾くと固まります。

今回はちょっと芯材が短くなっちゃいましたwストレートチップだとトゥの革と同じサイズにすることで、鏡面とかも綺麗に仕上げやすくなりますね。

芯を乗せたら急いでつま先側も吊り込みます。これも細かく間隔を詰めて釘で止めていきます。ほんとはもっと全体的に寄せながら引けば良かったのですが、下手すぎてつま先に革が寄っちゃいましたw


上から見るとこんな感じ!

その他ショットもいくつか!

※反省ですが、かかとの芯材は吊ったタイミングでもっと叩いておくべきでした。そうすることでアッパーと一体化した、しっかりとしたかかとの仕上がりになります。

そして、全て釘を抜いて接着し終わるとこんな状態になります!連載第4回の吊り込みはここまでー!ようやく靴の形が見えてきましたね!




そして大切なこと!
中底に打った釘を抜くこと!!!
これ忘れると後で木型が抜けなくなりますww



次回予告


ようやく吊り込みが終わりましたね!
今度はここに本底を圧着します!いよいよ全体のシルエットがまとまってきますよー!お楽しみに!

記載した内容について、「ここ間違ってないか?」「こんな方法もあるよ!」「誤字脱字発見!」的なコメントも大歓迎です!全力でご対応します!

第5回以降の連載も、ぜひ読んでやってください!引き続きお付き合いのほど、よろしくお願いします!

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いつもスキやサポートをありがとうございます! 頂いたサポートで皆さんの靴トークを聞きに行きたいです!どんな靴が履いてみたいか、履く以外にもこんな楽しみ方があるよ、などなどぜひ色々教えてください!