補足・考察あるいは昔話の蛇足
女神アテナと織女アラクネの物語を読んで頂いた
皆様、ありがとうございます。
今回は物語の考察と補足をしたいと思います。
この物語は読み手がどちらの視点で読むかで
感想も変わってくると思います。
アテナ視点なら、自分の才能に自惚れる新進気鋭のクリエイター、アラクネを諫める業界の大先輩
の話。
アラクネ視点なら、才能も自信もあるのに、業界の先輩から認められず、才能を潰される話。
古くは、権力者(アテナ)と庶民(アラクネ)の立場を教える寓話だったとか。
オリンポスの神々が最も嫌うのは、人間の傲慢さ(イキってる人が神様は嫌いなようです😅)です。
ギリシャ神話は傲慢さ故に神々から天罰を受ける
話が結構あります。
さて、機織り対決ででてきたモチーフについて
少しふれようと思います。
兜を被っている女性がアテナ、三叉の矛を持っているのはポセイドン。アテナの横にあるのはオリーブの木、アテナが人間に与えたとされる樹。
馬はポセイドンが創り出したといわれる動物。
西洋画はアトリビュート(特性・属性の意味)が
分かるととても楽しいです!一枚の絵画から
物語が見えてきますから😆✨
3枚の絵画は、アラクネがタペストリーのモチーフとしたエピソードです。
白鳥、雄牛、金の雨、いずれも大神ゼウスの変身
した姿です。浮気シーンですね😅
それぞれお話もあるんですが長くなりますので
今回はさらっと流します。
そんなスキャンダルをモチーフにされたら、
アテナも激怒しますよ😅
せっかくアテナもアラクネの仕事は認めて
いたのに、もしアテナをも感動させるような
タペストリーを織っていたら、結末は違ったかも
しれませんね🤔
さて、今回はこの辺でお開きとさせていただきます🙇♀️
ひと時の心の慰めと、あらせられれば幸いに存じます😆✨