子どものやる気を”くすぐる”。
うちの保育園には鉄棒や平均台を自由に動かして、遊びの導線を作り、子どもたちが遊べるようにする時があります。公園などにあるアスレチックのものすごく簡易なものと考えてください。設置してあるものとは違い、その日その時で置き方、組み方を変化させられるので、子どもたちはあんまり飽きません。
今日、園庭で遊んでいると1人の男児に「忍者の修行をするからちょっと動かしていい?」と聞かれたので、私は危険な配置でない限り口出ししないようにして「いいよ~」と伝えました。
使ったのは低い平均台2本と、高い平均台2本。低い平均台はㇵの字に並べられ、高い平均台はポン、ポンと置かれただけ。運動遊びに関しては多少、学びがある私だったらまずやらない配置ですが、あくまで子ども発信なので口出しはせず…。
で、始まった遊びが、まぁ忍者そのものというか。
思い思いに自分が”忍者らしい”という動きで平均台を渡ったり、飛び越えたり、潜ったり。その自由にやっている姿に色々なアイデアをもらいました。
発表会的なものを考える際に、すでに決まった形を子どもたちに当てはめるやり方が1つ方法としてあると思います。これまで私もやったことはあります。けれど、それってその発表会のためにやってる感があって、私も疑問に感じていました。
この日の忍者修行ごっこの姿を見ていると、保育者サイドが加えるものってものすごくシンプルだなと思ったんです。子どもたちが作った形に大人が当てはまっていく、という感覚。
この遊びに音楽を、衣装を…と加えるだけで、もう立派な発表になると思いませんか?大事なのは子どもたちが作った形であるという部分です。
あとは大人が子どもたちのやる気や期待度を高めるために、”くすぐってあげる”。
さぁ、色々と仕掛けていきますよ~。