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【保育ドキュメンテーション】の2次利用について
年に1度の大きな園行事が、先週の土曜日に終わりました。“遊びの延長線上を見せる“ことにとことんこだわったので、昨年度までとは全く違う方向性を一緒に働く保育者、そして保護者に見てもらえたと思っています。ただそこに対するリアクションがイマイチ薄いのをみると、まだまだ伝えきれていないんだろうなと感じます。
この行事の準備期間中に私はある取り組みに向けて、準備をしていました。それが保育ドキュメンテーションの2次利用についてです。
保育ドキュメンテーションの位置付け
ドキュメンテーション(活動記録)≠ 保育ドキュメンテーション
としてここから話を進めていきます。
私の勤務する園では現在コドモンというアプリが使われています。そちらを使って毎日ドキュメンテーションを配信しているのですが、これを受け取る保護者側には“活動記録“として届いています。(ここの違いも個人的には気になっていますが…)私は保育ドキュメンテーションを活動記録では補完できなかった部分を保護者にさらに丁寧に伝える方法として捉えています。
行事関連で作ることが多い
さてこの保育ドキュメンテーションですが、私は行事前に作ることが多いです。行事に取り組む中での、細かな子どもの成長を伝えたいからです。もちろん行事にとらわれずに作っていいものですが、傾向として私は行事前に作ることがほとんど。
ただでさえ時間が限られている中で、保育ドキュメンテーションに手を伸ばし、適当に作りたくないから時間をかけて作り上げるのに、行事が終わったらそのドキュメンテーションは掲示しなくなる。
せっかく丁寧に作ってるのにもったいないよな〜と思ったんですね。
先を見据えて作る
保育ドキュメンテーション作成にかけた時間に対して、短期間だけの掲示で終わるのはもったいない。では、その先を見据えて作ったらどうか?
例えばある程度の枚数を作り、それを冊子にするとしたならば…
・園の玄関に置いて、保護者が読めるようにする
・園見学に来た入園希望の保護者や、就職希望の学生などへの資料
・就職フェアなどで使うパンフレットとして
という2次利用ができると考えたわけです。(ただしこれ自体はそんなに珍しいことではないと思います)
重要なのは、初めから2次利用を見据えて保育ドキュメンテーションを作ることで、最低限のコストで済ませるということです。保ドキュとは別に、1からパンフレット作ろうとすると、それに伴なう時間やコストが必要になってしまいます。
ということで、私は今回の行事に関連した保育ドキュメンテーションを、冊子になる前提で作ることにして、11枚作りました。ページ数で言うと22ページです。
デザインにばらつきがあると冊子としてのまとまりがなくなると思い、誌面構成の型はある程度覚えました。また表題の付け方や文字のサイズ、色味などにも統一性を持たせました。
ひとまず冊子としてまとめることが出来たので、まずは園に有用性を伝えて、実験的な運用ができるか交渉してみるつもりです。2次利用の可能性はあるのか?!
ゴールは何か?
さて、この保育ドキュメンテーションの2次利用ですが、何が最大目標なのかな?とずっと考えていました。自分の根底にあったのは、“第3者へ自園の保育内容を伝えること“でした。それで大筋間違ってないと思うんですが…なんかしっくりこなくてですね。
今回の記事では2次利用について考えているんですけど、実はその先の3次利用についてまで頭の中にありまして。
それが保育ドキュメンテーション冊子の販売です。
具体的には作った保育ドキュメンテーション冊子を見て、気に入った家庭は個別で購入することができるように出来ないかな?と。それが卒園アルバムの代わりになってもいいんじゃないかとも考えています。とすると、これを作ることが仕事になれば、雇用を生み出すことも可能で、こども園を地域拠点に見据えた中で誰かの働き口になったら素晴らしいよな…と。だいぶ話が飛躍しましたが、このゴールの方が自分にはしっくりきます。
保育ドキュメンテーションで、雇用を生み出す。
そんな宣伝文句も懐に忍ばせて置いて、上司と話してみたいと思います。