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映画『THE FIRST SLAM DUNK』

画像引用元:映画『THE FIRST SLAM DUNK』公式Webページ

本日は映画『THE FIRST SLAM DUNK』の公開日。私はまだ観ていない。観たいのだが、観るのはちょっとこわい。

1996年に「第一部完」となって、はや四半世紀以上経っている。

2004年に旧神奈川県立三崎高校の黒板にチョークで描かれ、3日間だけ公開された『あれから10日後-』があったものの、文字通り時間は10日しか過ぎておらず、私の中の彼らはまだあの夏にいる。

中学時代バスケ部だった私のお手本はSLAM DUNKだった。当時NBAを観るには衛星放送が必要だったように思うが、我が家では観られなかった。ベッドの枕元の本棚に置いた単行本を毎晩毎晩寝る前に読んだ。SLAM DUNKで描かれるプレーシーンには、実際のNBAの名場面を模写したと思われるものも多く、漫画といえども私の頭の中では彼らは動いていた。何度読み返したかわからないが、いつしか全てのセリフを暗記していた。アニメ化された際に、テレビに向かって先にセリフをつぶやいていると「その能力はほかのことに使えないのか」と親からあきれられた。褒められていないがなぜか嬉しかったことを今でも覚えている。

もはや完全に美化された青春なのである。楽しみにしていた同窓会に来た初恋の相手にがっかりしたくはないのである。

怖い、でも観たい。きっと近いうちに観るのだろう。どんな感情がわき起こるのか。作品への期待もさることながら、めったに無いこのような機会に自分を観察するという楽しみもある。

幸い近所にバスケ部時代の先輩もいることだから誘って、近いうちに中学生気分に戻って映画館に行ってみよう。では、また。

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