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はじめてのnote

絵を独学で勉強してきたのですが、このところ絵を描いていませんでした。最近、近くの絵画教室に通い始めたのですが、いろいろと刺激を頂けてよいものです。

私のちょっと絵の歴史
子供の時から絵を描くのが好きでした。絵の学校へ行きたいと思っていましたが許されず大学では食中毒細菌の研究へ。今の仕事はそれとも関係なく大学時代の部活が縁で自然保護の仕事をしています。

絵を学ぶために絵画教室に通ったりしましたが、本や教則ビデオにもお世話になりました。
写実的に描くことが面白くなったきっかけは、学生時代に読んだ「脳の右側で描け」でした。

私が読んだのは何十年も前のこと、まだ版を重ねてるんですね。息の長い本です。

視覚の不思議さに触れて、脳科学系の本にも手を広げました。少々古い本ですが、今でも印象に残っているのは「視覚の文法」です。私たちの視覚を含めた感覚世界は脳内で創造されていることを説明しています。
例えば多光源下でも立体感を得るためにできるだけ単光源に近い状態を想像して物体の明暗を塗り替えているなど、都合に合わせて色を塗り替えていることや輪郭線の存在など興味は尽きません。

あまり人気ないのかな、日本語版は絶版のようですね。

「人の目、驚異の進化」も印象深い本でした。脳は0.1秒後の世界を予測して視覚世界を構築しているらしいです。
網膜に映った光の情報を脳で映像化するのに0.1秒かかるので、私達は0.1秒過去の世界を見ることになります。しかし、時速150kmで向かって来る野球のボールは0.1秒で4mも進んでしまいます。バッターは0.1秒未来のボールの位置を想像して映像化して見るから打てるんですね。

私達はありのままに世界を見ておらず経験や自分の都合に合わせて視覚世界を創っていることに衝撃を受けました。
私が写実的に絵を描くことに惹かれるのは、本当の世界はどうなっているのか知りたいからかもしれません。

海外のアーティストにあこがれて書籍、教則ビデオでの勉強もしました。リチャード・シュミット、ケイシー・ボー、リチャード・ロビンソン、デビッド・グレイ、シーザー・サントス...等々、英語の勉強に熱中するきっかけにもなりました。
今から10年も前のこと、AMAZONで簡単に洋書が手に入ったり、インターネットのお陰で海外の教則ビデオを簡単に購入できることに感動した時代です。

油彩画にのめりこむきっかけとなった書籍は「Alla prima」(リチャード・シュミット著)でした。この本で説明されている油彩画の技法は、下絵を描いて絵の具の層を重ねて描く一般的な(?)技法ではなく、Alla primaという下絵を描かず直接絵の具でデッサンするように描き進めます。デッサン力が要求されるかなり高度な描き方でした。
この本には、著者の個人的な描画の技法、使用されている絵の具の詳細や写真の扱い方、絵に対する考え方なども書かれており興味深い内容でした。

Alla primaは、油彩画素人の私に少々高度な描き方でしたが、見よう見まねで娘を描きました。

Alla primaっぽく娘を描きました。(2018年)

教則ビデオの課題を描いた絵も載せます。
下は、ケイシー・ボーさんの教則課題です。Alla primaでの描き方です。彼の画力はものすごく、素人の私には少々高度すぎて教則ビデオについていくのが大変でした。

ケイシー・ボーさんの教則ビデオの課題を描きました。(2019年)

デビッド・グレイさんの教則ビデオは手順が丁寧に説明されていて、分かりやすい内容でした。パレットの上に、絵の具を混色して,、対象の色とその階調色(明~暗)をあらかじめ並べておいてから描いていきます。

デビッド・グレイさんの油彩画教則ビデオの課題を描きました。(2019年)

色々と悪戦苦闘の独学の結果として知識はいろいろ手に入ったんだけれども、頭の中は少々空中分解ぎみ。体調不良や子育てなどいろいろ重なって、ずいぶんと絵を描いていませんでしたが、子供が大学生になったのを機に(子育てもそろそろ先が見えてきたかな~)今度は私の趣味をやらせてもらおうと絵画教室に通うことにました。


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