革新的なクリエイティブを整理する③ 革新性を保守しない、とは。
クリエイティブというのは、保守的な存在である私たち人間が、革新性を求めて行うものである。
だから私たちは、クリエイティブのために何らかの工夫や意識を持って、革新性を保つことが大事である。
そのために、
・物事の分類を怠らない
・偶然性を借りてくる
・革新性を保守しない
少なくとも、この3点を念頭においておくことが必要だ。これらを忘れなければ、たとえ保守的な存在である私たちであっても、そこに革新的な創造を行う余地が生まれる。
革新性を保守しないとは、そのまま、革新的なあれこれにこだわらないということである。
クリエイティブにとって、革新性はとても魅力的なものだ。けれど、そればかりを追い求めるのは、結局、何かやり方であったり考え方を保守することにつながる。
人間が保守的だというのは、こういった瞬間に枷になる。
私たちは様々な物事をパターン化し、効率化し、常識を形作り、生き残るために間違いのない選択をしたくなる。
そのために、革新性という事象ですら、何かの型にはめようとしてしまうのである。
だから、クリエイティブを常に革新的に保つためには、むしろ保守的だと思う要素を取り入れるなどメリハリが必要になってくる。
温故知新ということわざがあるが、まさにそういうことである。
もし、クリエイティブな作業において、あれこれ考えるのだが中々革新的ないいものが出てこないとき。
そのときは、革新を追い求めるのをやめてみよう。
そしてそこに来るまでに置いてきてしまった、過去のクリエイティブ、使い古されたアイデア、王道、お約束、古めかしい遺物、時代に取り残されたもの……それらを今いちど、見つめ直してみよう。
そうすることで、真の革新性は見つかる。
革新を保守せず、保守から革新を見出すのだ。
私たち人間は保守的な存在であるが、一方で、クリエイティブなことが得意な存在でもある。
だから、どのようなものからも、たとえそれがクリエイティブとは正反対だと思われるものからでも、創造性を発揮することができる。
革新性を追い求めすぎるのは、自分で自分の可能性を狭めているようなものである。
こだわりすぎない。やり方を変える。リフレッシュする。
そういった、革新性を保守しない態度に、クリエイティブに役立つ革新性は現れてくる。
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